自分にあったゴーストを探すページ

タイトルはこちらのツイのコメントから。

高橋大輔が、2010年のバンクーバーオリンピックで銅メダルをとったフリープログラム（FP）曲が、フェデリコ・フェリーニ監督作品である映画『道』のテーマ曲「La Strada」（ニーノ・ロータ作曲）だった。
そして、４年ぶりの現役復帰をした今季のショートプログラム（SP）曲が、ベルナルド・ベルトルッチ監督作品『シェルタリング・スカイ』のテーマ曲「The Sherterig Sky」（坂本龍一作曲）。それにひっかけてのしゃれたコメントでした。

めずらしく、夏のアイスショーでのお披露目の前に、プログラム使用曲が発表されました。

2018-2019シーズン、プログラム使用曲につきまして

髙橋大輔の今季プログラム曲が決定いたしました。

【ショートプログラム】
 曲目：The Sheltering Sky
作曲：坂本龍一
 振付師：デヴィット・ウィルソン

【フリースケーティング】
 曲目：Pale Green Ghosts (with the BBC Philharmonic Orchestra)
作詞・作曲：ジョン・グラント
振付師：ブノア・リショー
　
髙橋大輔からのメッセージ：
 新シーズンのショートプログラムは、2011～2012シーズンぶりにデヴィット・ウィルソン氏に依頼をしました。アイディア溢れる振付とピアノの旋律に上手くのって、しっかりとその世界観を表現できればと思っています。
フリースケーティングは初めて仕事を依頼したブノア・リショー氏です。独特の振付で新しいスタイルを引き出してくれました。
共に良いプログラムを作っていただいたので、競技会に向けてしっかりと滑り込んでいきたいと思っています。

まずはショートの「シェルタリング・スカイ」から。

今日の日テレ「every」で、彼が曲かけ練習しているところが流れたが、前半ピアノ、後半オーケストラバージョンのようだったので、二つのバージョンを組み合わせ編集している模様。

まずはピアノバージョン。

★Ryuichi Sakamoto ‘The Sheltering Sky’

そしてオーケストラバージョン。

★Ryuichi Sakamoto – The Sheltering Sky

上記インタビューによると、この楽曲を提案したのは、今回のSPの振り付けをしたデイヴィッド・ウィルソン。2011-2012シーズンのSP「In The Garden of Soul」以来、二回目のタッグとなる。
デイヴィッドが振り付けを依頼されたのは、このインタビューの二ヶ月ほど前で、当初は現役復帰については知らされておらず、大ちゃんが振り付けにカナダに来る数週間前に初めて、自分が振り付けるのが、ショーナンバーではなく、競技プログラムだと知って驚いたらしい。まさか現役復帰とは想像だにしなかったと。

今回、選曲に関してはデイヴィッドに何の注文もなしで丸なげされたとか。通常、競技を続けていれば、前季とは違う感じで、とかある程度の方向性が示されるが、あまりにブランクが空きすぎて、どうやって曲を決めたらいいか、大ちゃん自身、見当がつかなかった。
デイヴィッドとしても最初から簡単に曲を見つけられたわけではないが、何年か前に、ジェフリー・バトルに振り付けて、結局バトルの引退によって日の目を見なかった曲があったことを思い出し、その曲が入ったCDの中から、以前は素通りした別の曲に目をつけたのだという。
それが、今回の坂本龍一による「シェルタリグ・スカイ」のテーマ曲。
大ちゃん自身は、この曲で振りつけてもらって、最終的に「この曲で凄いプログラムができたと思う。この曲はまるで自分そのもの。（選曲は）まさにどんぴしゃ、大正解。」と話している。

一方、フリープログラム曲は、ジョン・グラントの「ペイル・グリーン・ゴースト」。

今回の振り付けは、初めて組む事になるブノワ・リショー。曲も彼の選曲によるもの。ショートプログラムより先に、現役復帰発表前の6月にフランスですでに振り付けは終わっている。このとき、ちょいちょい現地発のインスタで大ちゃんが振り付けに行っているらしいことはファンも知っていたが、てっきり新しいショーナンバーだと思っていて、この直後の現役復帰会見にはびっくらこいたな。

上記記事によると、リショーさんが、大ちゃんにメールだか手紙だかで「君のプログラムを振り付けたい」と伝えたらしく、その逆オファーを大ちゃんが受けたのだという。大ちゃんによると、リショーさんによる振り付けは今までにない新しいスタイルで、ユニークなものに仕上がったらしい。

楽曲はこちら。

★John Grant – Pale Green Ghosts (With the BBC Philharmonic Orchestra)

ジョン・グラントの「ペール・グリーン・ゴースト」は、ラフマニノフ 前奏曲 嬰ハ短調「鐘」をアレンジしたもので、原曲は8分もある。これをFPの4分（短すぎる！）に編集し直しているわけだから、編集次第では印象も変わってくると思うが、どこを切り取っても確かにユニークだ。ボーカル部分は確実に入っている。

ジョン・グラントについてはこちらのインタビュー記事が詳しい。

個人的には、ジョンが、アイスランドのミュージシャン、アウスゲイルのの英語版歌詞に関わったと知り、親近感を覚えている。

早速、今日の情報番組で紹介された、練習風景部分をアップしてくだ�
�った方がいて（）、SPとFPの欠片を見ることができました。
この中で大ちゃんが、「トリプルアクセルまでは戻っていて、何の問題もなくできるというのは自信になっているところまではきている」と引き締まった顔つきで答えていたのを見て、想像以上にいい仕上がりなのではないかという気がしました。

ところで、同映像の撮影日は７月２８日になっていて、この時はまだ御髪が長めでしたが、７月３１日は、いつものテンチョーさんのところで剃り上げたようですね。

国内だけでなく海外のSNSニュースも今回の楽曲記事を取り上げているのだから、やはり海外試合でもお披露目しないと勿体無いオバケがでるのではないかと思う。

ジャッジがつける点数がどうであれ、高橋大輔の成熟した演技を見せ付けられると、他の若い選手に足りないものが浮き彫りになってしまうし、昨今試合で求められている「勝ちスケート」はやはり見ていてつまらない、曲を変えても同じにしか見えないということに、一般視聴者は改めて気づくんやろうなと思う。

オリンピック・チャンネル：NEWS　インタビュー映像あり

上記日本語訳

オリピック・チャンネル：　”What’s one word to describe”の一問一答あり

オリンピック・チャンネル：Articles

John Grant Music: Latest News 「Every」での紹介映像あり（PREVIEWをクリック）

International Figure Skating　”The Sheltering Sky” 練習映像あり