お得で激安な転売を探しちゃおう
転売を創った男達
本来は、極秘に動く調査部や、法務部が連携して行なうことだが、何故か社長は俺と翔さんに命じたからだ。
俺にとっては初めての海外出張。
翔さんは、何度目かみたいだけど・・・命じられてからの翔さんが、何だかいつもと違う人に感じた。
最初は、ドイツのハンブルグに向かい、ゲドルフ開発の本社へ出向き、表向きな会社訪問に向かう。
そこでは、「英語以外喋るなよ。」そう、翔さんに言われた。
この時は、翔さんが何を考えているのかよくわからなかったけれど、ドイツ語が分かると思われるのがいけないのだと思った。
大学でドイツ語は専攻していたから、ある程度であれば話せるし読める。
俺の語学力はその程度。
だから、メモは日本語でとり、口にするのは、ドイツ語で話かけられても全て英語で答えていた。
「Guten Morgen(グーテン モルゲン)」と話しかけられても、「Good morning」と返事をする。
そうすると、向こうも英語で話しかけてくる。
この状態だと、完全にお客様扱い。
多分、どこの国でもそうだと思うけど、母国語を話さない人間は、短期間の滞在者。
確かにそうだけど、だからこそ、上辺だけの取り繕った関係なのかもしれない。
多分、翔さんはこれを狙っていたのだと思う。
お客様には、上辺だけの説明。
この会社の経営方針なんかも、ドイツ語で書かれているパンフレットとは明らかに違う説明をしている。随分と侮られた態度だと思う。
だけど、翔さんの行動からは、そんなことが微塵も感じられない。
「It is still a wonderful company. We must talk to our boss soon about this.(素晴らしい会社だ。この事を社長に報告します。)」
そう伝えると、ゲドルフ開発の担当者も、怖いくらいの笑顔を見せている。
だから、油断したのだろう。
あちこちにぼろが出る。
ツーリストの会社の社員だろうか?
直接クレームを言って来ていた。
『くれーむのないようは?』
翔さんが、テーブルの上の俺のノートに書き始めた。
翔さんは、俺がドイツ語が分かる事は知っている。
翔さんは聞きとりが苦手だと言っていたから、俺に聞いてきたのだと思う。
全部ひらがなってことは・・
返事もひらがなで書いてみる。
『あたらしいりぞーとほてるのくじょう。』
『なにがだめだって?』
『きゃくからへんなおとがするっていうのがさっとうしているって。』
『それってさいきんたったとこだよな。』
『いちばんあたらしいところだっていってる。』
ひらがなだけの文章だと、相手も読めないのか、意味が理解できないのか、ちらっとは見るけれど、反応はしていない。
所々に、「meat」や「vegetable」そんな単語を混ぜれば
「Ist diese Hinweisberatung für das Abendessen?(そのメモは夕食の相談?)」
俺達の反応を警戒されているのだろうけど、そのメモをチラチラ見ながらそんな風に、言われていたのだから。
その辺りの臨機応変な対応が、翔さんの凄い所だ。
本社を後にし、苦情の出ているホテルの建設会社へと向かう。
直接施工していた会社の方だ。
こちらの会社には、「ゲドルフ開発と1兆円規模の新しいリゾートホテルを建てる予定がある。この会社は参入する気があるのか?」そう問いかけると、またたく間に手の内を見せてきた。
相手によって戦略を変える。
翔さんは、営業にいただけあって、相手を見る目が俺とは違う。
さすがだよね。
そういう所が尊敬できるし、カッコいいと思う。
俺の恋人だって自慢したいくらい。
そんなこと出来ない事は分かるけど・・・。
予算をこれだけ取れたら、報酬はこのくらいで・・・その内訳は・・・
そんな話をしていると、奥から門外不出だと言う、設計図を見せてきた。
こういう手口を使うから、お互いの儲けはこのくらいだ。
具体的な金額を提示してくる。
だけど、そこで発覚したのが、2重の設計図の存在。
実際に施工された設計図と、計画段階で申請された設計図。
「なんかヤバいモノ見つけちゃった?」
「そうみたいだな。」
それから、そのホテルの立地の問題。
そこの土地は、何度か転売されたのちにゲドルフ開発が取得している。
それも、かなりの高額で。
「こっちも、不正転売のようだな。」
「価格が100倍に跳ね上がってるって・・・日本じゃあり得ないよね。」
「そうでもないけどな。持ち主が分からない土地の扱いって、こんなもんだよ、どこの国も。」
俺達の会話は、日本語だから、相手は気付いていないみたい。
証拠書類を、スマホのカメラにこっそりと納め、「社長の許可を貰ってくる。」そう言って社を後にしようとした時
・・・俺が捕まってしまった。
転売に必要なのは新しい名称だ
チケット転売規制法
アオハルTV
転売 関連ツイート
アマゾンの商品数は5千万 近くある。
アフィリエイトや情報販売みたいにライバル多いところでやる意味がわからない。
わざわざ敵が多いところでやる必要はない。
相手が少ないところでやれば勝てるだけの話。
3月24日開催の「いなりおふ.vol2-THE FINAL-」に関しまして、チケットの悪質な転売がある場合はご購入頂かないようご注意下さい。またチケットの定価譲渡は下記URLご参照の上チケットぴあ公式のCloak、リセールをご…
やる気ない人は明らかに行動がおかしい。何かとできない理由をつける。ただそれだけ。
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でもライブ当日は転売防止のIDチェックするんやろ?矛盾しすぎでしょ笑