れんくも、色々ほしいよね

0314

母が　昨年10月の半ばに買ってきた　箱入りの入浴剤の○ブ。

時々、母が入れていたが　半分も使わないうちに飽きたのか　使わなくなった。

洗面所の収納引き出しに、

入浴剤と石けん、ケース類（石けんケースとか旅行用のもの）を

しまっているのだが、

母が使うものは　全部引き出しの手前側に入れてある。

以前は奥にも入れてあったのだが、

母が出し入れするたびに、整頓し直すのも面倒だったし、

私が買ってきているものについて、イチイチ何か言われるのも嫌になったので

手前のほうに入れるようにした。

母が使うのは　主に石けんで、これはキレイに収まるのでいいのだが、

なぜか母は　○ブの箱を捨て、バラバラにして引き出しの手前に放り込んだ。

仕切りとかはない場所。

というか、これ以上仕切れない。　○ブを物の隙間に放り込んだカンジ。

母は　キッチリ片付けるタイプで、こういうことをする人ではなかったのに・・・

私たち家族は　粉タイプの入浴剤を使っているので、

そのボトルも収納されているのだが、

ボトルの手前あたりに、バラバラで入れられた○ブ。

私たちの入浴剤を出し入れするたびに、

○ブがなだれ落ちてくる。　　不便で仕方が無かった。

だが、引き出しから別の場所に移したり、

何かの容器に入れるとなると、母は難色を示す。

使い切ってしまうまでのことだと、そのままにしていたのだが、

5ヶ月経った今も　まだ7個残っており・・・

これはもう使う気はないのでは？　捨ててもいいか聞こうかな？と

思い始めていた。

ちょうど、その頃　母が○ブを使った。

そして　お風呂上がりの母に言われたのだが・・・

「お姉ちゃん、私の買ってきた入浴剤ね、あれ使って。」

「え？なんで？　」

「私、アレもう使えんくなったから。」　←なぜかドヤ顔で言った。

「使えなくなったって何？　またシャンプーの時みたいに合わなくなったとか？」

「違う。　今日使おうと思ったら、袋が開けれんかったから。

　　なかなか開けれんで困ったんだわ。　

　　私、アレは　開けれんくなったから、お姉ちゃんに使ってもらおうと思って。」

お菓子の袋でもあるけど、たまに　始めの引き具合が悪くて

開かなくなっちゃって、何度やっても　そこからは開かなくなっちゃうときってあるじゃん？

ちょっと場所をずらしたりすれば　開くこともあるんだけど。

・・・そういうのじゃないの？

　　　1回失敗したから、「もう出来ない」って　また思い込みしたのか？

「えっと・・・しばらく使ってなかったから、

　　　今日久しぶりに使おうと思ったら　開かなかったんだよね？

　　　たまたま開けにくかっただけかもよ？」

「違う。　私、アレは　開けれんくなったから。」

・・・あぁ、そう。　じゃ、ちょっと確認しておこう。

「それは　今だけ？」

「はぁ？」

「今は骨折の後だから　動きが上手くいかなくて出来ないの？

　　　それとも手が完治すれば　出来るってこと？」

母の顔がみるみる変わり、私を睨み付けて来た。

「手は関係ないっ！　もう出来なくなったから言ってるの！

　　私は、もうああいのは　開けれんくなったの！

　　病気が進んで出来なくなったんだから、骨折とは関係ない！」

「あぁ、そう。　分かった。

　　　でも、○ブのあの香り（ゆず）は　ウチはダメだから使えないから。

　　　ドナにでも　使えるか聞いとくわ。」

　　　　※昔、○スクリンでこれ系の香りがダメになったというダンナ。

　　　　　　気持ち悪くなってしまうそうだ。

　　　　　　因みに同じゆずの香りでも、私の買ってきているものは大丈夫。

　　　　　　多分、○クリンとか独特のニオイのきつさがあるから、

　　　　　　その違いじゃないかなぁ・・・

母は　いつも睨んで来るときのように、しばらくじ～っと　私の顔を見ていたが、

お構いなく食器を片付けながら、ただ淡々と喋る私に

いつもと違うと感じたのか、思っていたより早く目を逸らした。

久しぶりに、母に睨み付けられたわ。

でも、あぁまた？　鬱陶しい。　どうでもいいわ。としか思わなかった。

なんだか、ちょっと母に対しての気持ちがまた変わってきたのかも。