おいしさとアンチエイジング化粧品健康
アンチエイジング化粧品の人気はいつまで続くのか、セットで買ってお得な店舗が勢ぞろいしてます
昼はカフェ、夜はワインバーみたいです。
右上は焼きチーズのパイ、左下は「チョコレート サラミ」。
こちらも変わったアップルパイ。
テロメアを守り、細胞寿命を延ばす物質はビタミンC。
現在絶賛発売中の美白化粧品シリーズ「ホワイトシフト」にも、同じビタミンC誘導体が使われています。
ゴヱモン、キャベツも食べるようになりました。
アンチエイジング化粧品 おいしさと新鮮をネットワークする
こんにちは。
渡邉ひとしです。
第329話のテーマは
『訪日外国人の減速への対応』です。
(ブログは月曜・金曜の投稿です)
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スローガンは「一瞬も 一生も 美しく」
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1872年9月に
日本初の洋風調剤薬局として福原有信氏が
<資生堂薬局>を創業しました。
1880年に
育毛剤の販売を開始しました。
1888年に
日本初の練歯磨である
「福原衛生歯磨石鹸」を発売しました。
1897年に
化粧水「オイデルミン」を発売して
化粧品業界へ参入しました。
1902年に
ソーダ水とアイスクリームの製造販売を行う
「ソーダファウンテン」を開設しました。
日本で初めての開設でしたが
後に<資生堂パーラー>に発展しました。
1927年に
株式会社として<資生堂>を設立しました。
1934年に
銀座の化粧品部に
資生堂美容室を開店して
百貨店の<高島屋><神戸大丸>で
キャンペーンを開始しました。
1939年に
<資生堂化学研究所>を設立しました。
1953年に
<資生堂美容研究所>を開設しました。
1959年に
<資生堂美容技術専門学校>を創設し
<資生堂学園>へと発展しています。
1985年に
<ビューティサイエンス研究所>
を発足しました。
1988年に
一般用医薬品事業に参入しました。
1993年に
医療用医薬品事業に参入しました。
2006年に
企業内大学である
「エコール資生堂」を創設しました。
2000年代に入り
100以上に増えすぎたブランドを
整理し統合して
新ブランドなどに集約し特化する
「メガブランド構想」を打ち出して
大再編に踏み切りました。
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<資生堂>のビジネスモデル
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2017年8月に
高級化粧品ブランド「SHISEIDO」の
売り場を刷新すると表明しました。
東京銀座の「ギンザシックス」の
直営店をモデルに
世界88の国や地域で展開する売り場を
2020年までに改装します。
デジタル機器を多く使い
30代前半以下の「ミレニアル世代」に
アピールする狙いです。
2017年9月に
美容部員が技術を競い合う
「SHISEIDO Japan Beauty
Consultant Contest 2017」
を開催しました。
「ビューティーコンサルタント(BC)」
と呼ばれる予選を勝ち抜いた38人が
メーキャップや接客の技術を競います。
資生堂の副島三記子執行役員は……
「BCは長い歴史で培われてきた
かけがえのない資産」
「それを磨き上げることは
資生堂の競争力を高める」
「嗜好の多様化で
顧客の求める美しさは百人百様」
「だからこそそれぞれの美しさを
実現していくことが
BCの存在価値になる」と述べています。
2017年10月に
動画配信サイト運営の<C Channel>と
共同企画したヘアカラー発売を発表しました。
資生堂の魚谷雅彦社長は……
「Cチャンネルとの提携を通じて
若い世代との接点を作り
新しい価値を創造していきたい」
と記者会見で述べています。
同じく2017年10月に
ヘアケア事業を手掛ける米国子会社の
<ゾートスインターナショナル>を
ドイツの化学大手である<ヘンケル>に
売却すると発表しました。
アジアでの事業に
経営資源を集中する考えです。
2017年11月に
アメリカの人工知能関連ベンチャーである
<ギアラン>の買収を発表しました。
インターネット通販の比重が高まるなか
マーケティングのデジタル対応を加速します。
2018年1月に
アメリカの化学ベンチャーである
<オリボ・ラボラトリーズ>から
人工皮膚の関連事業を買収しました。
肌に塗ると瞬時にシワを目立たなくする
化粧品の開発につなげる狙いです。
アンチエイジング化粧品の市場が
世界的に拡大を続けるため
開発競争に先行する考えです。
同じく2018年1月に
女子高生と商品を共同開発する
10代向けの新ブランドを発表しました。
魚谷雅彦社長は
「若い女性の化粧ポーチに
資生堂の商品が入っていない」
「今後の化粧品消費の
中心の世代を取り込めていない」
と危機感をあらわしています。
変化に対応しなければ
自社商品のファンの高齢化とともに
<資生堂>の成長失速は避けられません。
2018年2月に
「2017年12月期」の連結純利益が
前期比30%減になったと発表しました。
国内やアジアで利益率の高い高級化粧品の
販売が伸びました。
売上高1兆円3年前倒しで達成して
営業利益は最高益を大きく上回りました。
米国子会社の<ベアエッセンシャル>の
のれんなどの減損処理のため
最終減益になりました。
2018年3月に
2020年度までに3000億円超の
設備投資を行うことを柱とした
「中期経営計画」を発表しました。
スキンケア分野などの主力商品の
供給能力不足を解消する増産や
急成長するネット通販の需要取り込みのため
「IT」インフラ整備に充当する考えです。
2018年5月に
株式時価総額が初めて3兆円を超え
急成長が際立っています。
時価総額が初めて2兆円を超えたのは
2017年11月でしたが
この半年でさらに1兆円増えました。
高成長はインバウンド需要が要因ですが
日本や中国国内に加えて免税店での販売が
同時並行で成長しています。
2019年2月に発表した
「2018年12月期
」の連結決算は
純利益が前期比2.7倍の過去最高でした。
「SHISEIDO」など
主要ブランドの販売が好調だったことや
日本と中国市場、空港免税店などの
化粧品販売が伸びたことが要因です。
その一方で
中国で輸入品のインターネット通販を
規制する法律が2019年1月に施行され
転売業者の仕入れが沈静化したほか
中国経済の減速も重なり
訪日外国人需要が急速に減速しています。
中国で人気の商品を帰国後に転売する
「代購」と呼ばれる訪日外国人の需要も
大きく減少する中で
中国国内での販売を強化する
ビジネスモデルに切り替えることが
急務の課題になっています。
*次回のブログは2月18日月曜日です
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新著「ビジネスモデル虎の巻!」発売中。
*Amazonでご購入いただけます。
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今日の事例で何を学べるでしょうか?
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中国などの訪日外国人の需要で
好業績だった企業は……
中国からの訪日外国人が
急速に減少する中で
減少する収益を補うための
新たなビジネスモデルに切り替えることが
急務の課題になる。
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【ご連絡先】
未来志向:経営コンサルタント:渡邉ひとし
E-mail:
https://
TEL:052-766-6988
Mobile:080-4806-1553
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中部大学 非常勤講師
愛知産業大学 非常勤講師
株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
投稿文の数字及び企業名などは
日経新聞などの公開情報に基づいた
記述に徹しています。
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