患者信者が絶対に言おうとしないことを公開するよ

ホントにしんどくて痛くてムリだと思った。

そんな状況を聞きつけたのか、シニアの先生が病室にやってきた。

私の先生は主治医の先生を筆頭にシニア＋研修医の3人のチームで動いていて、ベテランの主治医と研修医の間がシニア層なのでおそらく20台後半くらいの若い先生だったと思います。たぶん、当時の私と同い年くらいなはず。

シニアの先生は、ベッドに寝ている私と目線を合わせるように、ベッドサイドの椅子に座りお話をしてくれた。

「痛いですよね。しんどいですよね。」

「でもね、術後なるべく早く動かないと血栓ができやすくなるんです。年齢関係なく、若い人であってもです。血栓ができてしまうと、血液にのって全身に飛んでしまい、心臓や脳に達すると死の危険もある怖い症状なんです」

「僕は、リンゴ。さんと同世代の患者さんが血栓で亡くなったケースを知っています。だから僕は嫌われようが何しようが患者さんを早期離床させます。」

「生きるために歩いてください！」

「病棟50周です！」

目標、増えとるがな。

わかったよ、シニア。歩きます。