恋人 エンディングまで、泣くんじゃない
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「でーきたー!」
完成したのはたくさんの可愛い…?クッキー。
メンバーの顔のクッキーと、あと…
何故か、大量のぶた。
「…ねぇ相葉ちゃん、ぶたばっかじゃん(笑)」
「俺ら、すいーつぶぅ♪だからね~♪」
「何だそれ?(笑)」
「あれ、大ちゃんアプリ見てないの?」
「見てない…。」
そーいやスイーツコーナーにぶたの小さい置物あったけど…
しかも、このクッキー、だんだん上手くなるどころか雑になっていくのが相葉ちゃんらしい。
最後のやつなんて鼻という特徴すらないから、牛…いや、犬みたい。
ニノが見たら化け物とか言いそう。
「さ、焼こっか!」
さっき余熱であっためておいたオーブンの中の空気がもあっと漏れる。
「…一緒に日本酒入れたら、日本酒出来るかな?!」
「絶対ダメだよ!(笑)」
「えー、そう?」
相葉ちゃんとキッチンに立つのは、いつAの嵐が始まるかという危険がいっぱいで目が離せない。
クッキーが焼けるのを待ってる間、テレビをつけて買ってきたお酒を開ける。
たまたまかかってきたのは、昔やってた俺らの番組の再放送。
「自分らの番組見ながら飲むなんてウケる(笑)」
「そだね(笑)」
カンパイ、と鳴らすグラス。
相葉ちゃんの突き出す勢いが強くて、たぷんと揺れる。
慌てて口を持っていくと、ハイボールが喉をその形に冷やしていく。
「おいしーねぇ!」
「ねぇ。幸せだねぇ。」
昼飯の時も2杯程飲んでて。
身体がそれを思い出したかのように、酔いがすぐに回る。
「ねー、覚えてる?この日さぁ、収録前にリーダーがぁ…」
「んふふふ、よく覚えてんね?」
「あれめっちゃ面白かったから!翔ちゃんとか笑いすぎてお腹つったとか言ってさぁ」
「んふっ、ふふふ、あったねぇ。痛い痛いって言ってる時に松潤が入ってきて、そんで医者呼ばなきゃってマネに電話し始めて…」
「俺が笑ってるよってアピールしようとして『よく見て!涙出てるから!』って言ったら逆効果で…(笑)」
長い、本当に長い時間を共有した。
思い出話は尽きない。
笑える話から、言葉にはしてないけど1人涙を飲んだ話まで。
色んなことを皆で乗りこえたんだから、いくら話したって飽きないし、何も話してなくても気まずさがない。
「これもあけちゃおっか!」
気持ちよくなって、すぐにおかわり。
居心地良くって、楽しくって。
二人のグラスはどんどん空いていく。
番組も終わって、相葉ちゃんの録画してある過去の番組を再生し始めて。
自分で観ることなんてないから、結構新鮮。
しかも隣には相葉ちゃんだし。
「俺さぁ」
んー?とグラスを回しながら、視線も移さず相槌を打つ。
「嵐に入れて、本当に良かったなぁ~って思うの。」
突然の真剣なトーンに、グラスを置いて相葉ちゃんを見る。
「ジャニーさんがさ、すげぇいっぱいいる中から選んでくれたわけじゃん。一人一人、バランス考えて…。俺は最後に、おまけみたいなもんだけどさ(笑)」
おまけなんかじゃない。
大袈裟だけど、運命だった、って思う。
相葉ちゃんがいなければ、多分、こんな続いてない…って割と本気で思う。
勿論、他のメンバーもそう。
誰が欠けても、誰が増えても、ダメ。
「ライブでも言ったけど…この4人で良かったなぁって思うの。気胸の時もさ、リーダーいっぱいメールくれて。皆で俺の事、迎えに来てくれたじゃん。
誰かが立ち止まったり、倒れたら、必ず他のメンバーが…こっちだよって少し戻って、手を差し出すの。お互いね。そういうのって、幸せ過ぎて。ちょっと怖いくらい。」
相葉ちゃんの目がうっすら潤む。
「…分かるよ。幸せ過ぎて怖いよね。辛いこととか、嫌なこと、いっぱいあるけど…その何倍も、何十倍も…幸せに感じる。このメンバーでよかった、って。この優しいメンバーだから乗り越えてこれたな、って。」
おいらの目も、同じように潤み出す。
飲むとお互い泣けてきちゃって。
サシ飲みで熱く語ってしまうのは、相葉ちゃんと似たような空気が流れてるからってニノが言ってたけど、それが理由なのかなぁ。
似たような空気、流れてるのかな?
俺はこんなに優しくて明るくなんてないけれど。
「リーダー。良かったね。俺ら運命的に出会えて。」
「うん、ほんと良かった。相葉ちゃん、出会ってくれてありがとお。」
「こちらこそありがとぉ!これからも頑張ってこうねぇ…!」
きつくハグを交わす。
背中ばんばん叩きながら。
二人ともうえ~っと号泣しながら。
「リーダー、大好きだよ~!」
「俺もだよ相葉ちゃん~愛してる~(泣)」
「俺も愛してる~~(泣)」
「………何してんすか。」
突然の呆れたニノの声に、へ?と2人で振り向く。
「…ふはっ、すげぇデジャヴ……ww」
続いて翔ちゃんの笑いを堪えた声。
「こええよ。メンバーが部屋で二人きりで自分らの番組見ながら号泣して抱き合ってるとか普通にホラーなんだけど。」
松潤が言葉とは裏腹に満面の笑みで言う。
「あれ、何で…?」
「チャイム鳴らしたんだけど反応ねーから。合鍵。」
ちゃり、とニノの手からぶら下がる銀色の鍵。
「ニノはよく来るから渡してたの。」
相葉ちゃんが悪戯っぽく笑う。
「お前ら何先に出来上がってんだよ~!待ってろよ~!!」
翔ちゃんが笑いながら俺らの髪をわしわしっと乱暴に撫でる。
だけどすぐに乱れた髪を直してくれる。
変なとこ、几帳面なんだから。
「何話してたのよ?」
松潤が笑いながらガサッとビニール袋をテーブルに置く。
おつまみやお酒がちらりと見える。
「嵐でよかったねって。」
相葉ちゃんが、ねー、と俺を見る。
ねーって返すと、ニノが「またかよ」と笑う。
うん、やっぱり、運命だよね。
いい歳こいたオッサンがさ。
二人して大泣きして、抱き合って出会えたことを喜び合える。
それを笑ってくれる仲間もいて。
呆れてはいるけど、決してバカにしない。
優しい、世界一の味方。
最高じゃんか。
こんな恵まれてていいのかな。
いつも思うんだ。
普通に友達になるかっつったら、ならないタイプじゃん。
なのに、こんなに長く一緒にいれんだよ。
奇跡だよ、こんなん。
友達よりも友達で、
家族よりも家族で、
恋人よりもずっと強固な絆。
恋人 夜、一人では遊ばないで下さい。
「でーきたー!」
完成したのはたくさんの可愛い…?クッキー。
メンバーの顔のクッキーと、あと…
何故か、大量のぶた。
「…ねぇ相葉ちゃん、ぶたばっかじゃん(笑)」
「俺ら、すいーつぶぅ♪だからね~♪」
「何だそれ?(笑)」
「あれ、大ちゃんアプリ見てないの?」
「見てない…。」
そーいやスイーツコーナーにぶたの小さい置物あったけど…
しかも、このクッキー、だんだん上手くなるどころか雑になっていくのが相葉ちゃんらしい。
最後のやつなんて鼻という特徴すらないから、牛…いや、犬みたい。
ニノが見たら化け物とか言いそう。
「さ、焼こっか!」
さっき余熱であっためておいたオーブンの中の空気がもあっと漏れる。
「…一緒に日本酒入れたら、日本酒出来るかな?!」
「絶対ダメだよ!(笑)」
「えー、そう?」
相葉ちゃんとキッチンに立つのは、いつAの嵐が始まるかという危険がいっぱいで目が離せない。
クッキーが焼けるのを待ってる間、テレビをつけて買ってきたお酒を開ける。
たまたまかかってきたのは、昔やってた俺らの番組の再放送。
「自分らの番組見ながら飲むなんてウケる(笑)」
「そだね(笑)」
カンパイ、と鳴らすグラス。
相葉ちゃんの突き出す勢いが強くて、たぷんと揺れる。
慌てて口を持っていくと、ハイボールが喉をその形に冷やしていく。
「おいしーねぇ!」
「ねぇ。幸せだねぇ。」
昼飯の時も2杯程飲んでて。
身体がそれを思い出したかのように、酔いがすぐに回る。
「ねー、覚えてる?この日さぁ、収録前にリーダーがぁ…」
「んふふふ、よく覚えてんね?」
「あれめっちゃ面白かったから!翔ちゃんとか笑いすぎてお腹つったとか言ってさぁ」
「んふっ、ふふふ、あったねぇ。痛い痛いって言ってる時に松潤が入ってきて、そんで医者呼ばなきゃってマネに電話し始めて…」
「俺が笑ってるよってアピールしようとして『よく見て!涙出てるから!』って言ったら逆効果で…(笑)」
長い、本当に長い時間を共有した。
思い出話は尽きない。
笑える話から、言葉にはしてないけど1人涙を飲んだ話まで。
色んなことを皆で乗りこえたんだから、いくら話したって飽きないし、何も話してなくても気まずさがない。
「これもあけちゃおっか!」
気持ちよくなって、すぐにおかわり。
居心地良くって、楽しくって。
二人のグラスはどんどん空いていく。
番組も終わって、相葉ちゃんの録画してある過去の番組を再生し始めて。
自分で観ることなんてないから、結構新鮮。
しかも隣には相葉ちゃんだし。
「俺さぁ」
んー?とグラスを回しながら、視線も移さず相槌を打つ。
「嵐に入れて、本当に良かったなぁ~って思うの。」
突然の真剣なトーンに、グラスを置いて相葉ちゃんを見る。
「ジャニーさんがさ、すげぇいっぱいいる中から選んでくれたわけじゃん。一人一人、バランス考えて…。俺は最後に、おまけみたいなもんだけどさ(笑)」
おまけなんかじゃない。
大袈裟だけど、運命だった、って思う。
相葉ちゃんがいなければ、多分、こんな続いてない…って割と本気で思う。
勿論、他のメンバーもそう。
誰が欠けても、誰が増えても、ダメ。
「ライブでも言ったけど…この4人で良かったなぁって思うの。気胸の時もさ、リーダーいっぱいメールくれて。皆で俺の事、迎えに来てくれたじゃん。
誰かが立ち止まったり、倒れたら、必ず他のメンバーが…こっちだよって少し戻って、手を差し出すの。お互いね。そういうのって、幸せ過ぎて。ちょっと怖いくらい。」
相葉ちゃんの目がうっすら潤む。
「…分かるよ。幸せ過ぎて怖いよね。辛いこととか、嫌なこと、いっぱいあるけど…その何倍も、何十倍も…幸せに感じる。このメンバーでよかった、って。この優しいメンバーだから乗り越えてこれたな、って。」
おいらの目も、同じように潤み出す。
飲むとお互い泣けてきちゃって。
サシ飲みで熱く語ってしまうのは、相葉ちゃんと似たような空気が流れてるからってニノが言ってたけど、それが理由なのかなぁ。
似たような空気、流れてるのかな?
俺はこんなに優しくて明るくなんてないけれど。
「リーダー。良かったね。俺ら運命的に出会えて。」
「うん、ほんと良かった。相葉ちゃん、出会ってくれてありがとお。」
「こちらこそありがとぉ!これからも頑張ってこうねぇ…!」
きつくハグを交わす。
背中ばんばん叩きながら。
二人ともうえ~っと号泣しながら。
「リーダー、大好きだよ~!」
「俺もだよ相葉ちゃん~愛してる~(泣)」
「俺も愛してる~~(泣)」
「………何してんすか。」
突然の呆れたニノの声に、へ?と2人で振り向く。
「…ふはっ、すげぇデジャヴ……ww」
続いて翔ちゃんの笑いを堪えた声。
「こええよ。メンバーが部屋で二人きりで自分らの番組見ながら号泣して抱き合ってるとか普通にホラーなんだけど。」
松潤が言葉とは裏腹に満面の笑みで言う。
「あれ、何で…?」
「チャイム鳴らしたんだけど反応ねーから。合鍵。」
ちゃり、とニノの手からぶら下がる銀色の鍵。
「ニノはよく来るから渡してたの。」
相葉ちゃんが悪戯っぽく笑う。
「お前ら何先に出来上がってんだよ~!待ってろよ~!!」
翔ちゃんが笑いながら俺らの髪をわしわしっと乱暴に撫でる。
だけどすぐに乱れた髪を直してくれる。
変なとこ、几帳面なんだから。
「何話してたのよ?」
松潤が笑いながらガサッとビニール袋をテーブルに置く。
おつまみやお酒がちらりと見える。
「嵐でよかったねって。」
相葉ちゃんが、ねー、と俺を見る。
ねーって返すと、ニノが「またかよ」と笑う。
うん、やっぱり、運命だよね。
いい歳こいたオッサンがさ。
二人して大泣きして、抱き合って出会えたことを喜び合える。
それを笑ってくれる仲間もいて。
呆れてはいるけど、決してバカにしない。
優しい、世界一の味方。
最高じゃんか。
こんな恵まれてていいのかな。
いつも思うんだ。
普通に友達になるかっつったら、ならないタイプじゃん。
なのに、こんなに長く一緒にいれんだよ。
奇跡だよ、こんなん。
友達よりも友達で、
家族よりも家族で、
恋人よりもずっと強固な絆。
大好評の恋人がお得になる情報を満載!
※この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものと一切関係ありません。
毎年、毎年新人が送り込まれてきて、
警察も迷惑なんじゃなかろうか(汗
本格サツ回りはこちら。
Amazon
|
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すごい時代だな…
でもそれより驚きなのは「ある有名女子大でのアンケート調査で、『理想の恋人』のトップに新聞記者が挙げられたのもそのころである。社会部長のデスクの抽出には、方々から頼まれたお見合い用の写真が、申し分のない家族背景を記したメモと一緒に束となっていた」…マジかよ! 今や全国紙を全部合わせても新人記者は年に300人?くらいだろうに、年に8000人は大学を卒業する医者より圧倒的にモテないのは確実だ! レアなのに(笑
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