アートとしてのカピバラ

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カピバラにうってつけの日

学校の部活や友達がクローズアップされた７話と８話。実際問題では根深く尾を引きそうな描写がチョコチョコ出てきた。陸上部の先輩である宮越結衣（畑芽育）のシーンと、麗奈（桜田ひより）の友達の村上楓（三木理紗子）のシーンである。

陸上部の先輩宮越結衣は、一見リーダーシップがあり明るくて後輩にも慕われている人のように見える。しかし皆の前で、良くできた人風に、一々言葉に出して名指しで励ますのは、決して褒められたことではない。文句のつけようもない風に見えて、体の良いイジメとみえなくもない。

友人の楓は悪意があって内緒の話をバラシタわけではないのだろうが、弱いところのある子で回りと同調していたいタイプなのだろう。そのつもりはなくても、押されたら、また喋ってしまいそう。アケスケに込み入ったところまで言うのは止めた方が良い。麗奈も真弓（中谷美紀）ほど強くはナイ。真弓は自分の両親の離婚について友達にもズット隠していたと語っていたが、麗奈は自分の中で抱えきれなくて楓に洗いざらい話してしまったのだろう。聞かされた方もコレは重すぎるしキツ過ぎる。誰かに話して少しでも気持ちを楽にしたいという心理が働いた結果の出来事ではないだろうか。麗奈にも責任はある。

第８話の冒頭、綾子（木村多江）が出て行った後の茄子田家の様子が映った。シッチャカメッチャカの状態で夕飯の支度をする太郎（ユースケ・サンタマリア）の母（梅沢昌代）とウロウロおろおろしている太郎の父（田村泰二郎）、このコンビ結構好きだ。このお父さんの雰囲気が実にリアルで、なんだかイイんだよね。てんやわんやの妻に怒られるわ命令されるわで、オタオタしていそうに見えて、事はちゃんと運んでいる。太郎と綾子が佐藤家に乱入して大暴れしたとき、後始末に病院に出向いた父の、話のつけ方、折り目正しい謝り方、どんな仕事をしていた人なんだろうと想像してしまった。立って居るだけで、伝わるものがある。俳優陣やっぱり凄い！

秀明（玉木宏）の勤務先、渚ホームズでの上司竹田（藤本敏史）とのやりとりもスパイスの効いたシーンだ。８話で上司は、大変だろう俺も経験があるみたいなことを口走っていたが、まさかのバツイチ？上司との絡みはメリハリが効いていて好きな場面だ。

そこへいくとカレーショップこまちの圭介（駿河太郎）よ、君は秀明の友達か？イヤもうすでに友達ではないな。秀明に対してはタダのガヤになっている。真弓リスペクトは確かだけれど。

ＣＤＴＶ－ドラマの煽り担当Ｓｕｐｅｒｆｌｙ「Ｆａｌｌ」のＭＶと中谷美紀・玉木宏の質問コーナー！凄くステキなＭＶだった。質問コーナーの時間が結構たっぷりで、久しぶりにカピバラではない玉木宏を楽しんだ。二人の質問を聞きながら、男と女はやはり感じるところが違うのだな・・・と。女はやっぱり中谷美紀が指摘した部分に反応するかも。玉木宏がー２番のＡメロのーというキッチリ音楽畑な言葉で質問をしていたのも面白かった。