ゴースト 読む、いま。読む、先。読む、ほんとう。

ゴースト

＠シアタークリエ

［上演時間］２時間４５分（休憩20分）

［劇作・脚本・作詞］ブルース・ジョエル・ルービン 

［音楽・作詞］デイヴ・スチュワート＆グレン・バラード 

［演出］ダレン・ヤップ 

［出演］浦井健治 / 秋元才加 / 平間壮一 / 森公美子 / 他

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２度目にしてMY楽の「ゴースト」。

前回はすっごく後ろの席でしたが、今回は前方席。ただし壁に近い方です。

んー…座席の問題もあるのでしょうが、正直前回の方がストーリーが頭に入ってきた。

前方だと見えなくていいものが見えすぎる。

まあ後方でも見えてたんですけど、例えば透明なセットを動かしているスタッフさんが丸見えなんですよ(;^_^A

悪役達が死んだ後にお迎えに来る黒い者達とか。

舞台裏の方がリアルすぎて、かなり気が散ってしまいました

感想としては前回とさほど変わらないので、前回記事そのまま貼っておきます。

前回観劇時とは、ヒロインさんが変わりました。

秋元さんの方が芸術家っぽい雰囲気はあるかも。そして気っ風がいい感じ。

歌も悪くはないのだけど、伸ばした最後の方で声が揺れるのが気になる。

あとこれは座席がスピーカーに近かったせいかもしれませんが、地声で歌うとき声が割れて聞こえるような。

浦井くんとの声の相性もいまいちだったかなあ。

あくまでも個人の印象ですし、なにしろスピーカーが近すぎた(-“-;A

少し気になるのは、エンタメ色が前より上がってる？

現代劇だけにアドリブは入れやすいですからね。例えば「モーツァルト！」で、花やしきのお化け屋敷がどうのこうのとは言えないけど、「ゴースト」なら結構自由。

でもちょっとやり過ぎかなあ。

たぶん初回ならいいんです、さほど気にならない。でも２回目になると、濃い味付けは辛い。

モリクミさんのアドリブ、実は苦手なのだった…この作品は大丈夫だと思ったけど、そうでもなかったみたい

モリーよりオダ・メイをWキャストで観たかった。全然別の個性なら、２度美味しかったかも。

そんなこんなでエンタメ色強くて、サムとモリー二人の愛の物語は印象が薄くなりました。

繰り返しますが、あくまでも個人の感想です。

浦井くんはやはりどこか優しいというか、ガツガツしてる雰囲気がないので、「愛してる」と言えないサムには合ってるのかもしれない。

ラブラブシーンにやや違和感あるのは、浦井くんに恋愛物は微妙という先入観があるからかも。ホント、申し訳ないm(_ _ )m

逆に、よい友人だと思っていたカールが自分の死に関わっていたと知った時の、１幕ラストの絶望感は圧巻だった。

そしてカールが命を失ったとき。

「そんな（殺す）つもりじゃなかった」と主張するカールが黒い力に連れ去られそうになった時、結局サムは助けようとするんですね。間接的に自分を殺した相手なのに。

平間くん演じるカールも、サムを失ったことに動揺しているふうだったし、嘘ではないんだろうな。

であれば、根っからの悪人だったとは言えないカールの運命が、せつないような気もいたします。

あるいはそう思わせる何かが平間カールにはあるのか。

とりあえず前方席でマジマジ確認した腹筋はすごかったぞ（そこじゃない）。

すごく面白いなあと思うのは、これまでストレートプレイで何代かにわたってヘンリーを演じてきた浦井くんが、奇妙な高い声で「ヘンリー八世君」という歌をオダ・メイの耳元で歌うという、リアル（役者本人）と虚構（役柄）の入り交じった可笑しさ（もちろん浦井くんの過去作品を知らない人は分からないんだけど）。

いっそあの変な歌をフルコーラスで聴きたいという欲求に駆られる私は変だろうか？

まあとりあえず、浦井くんの「ヘンリー八世君」を聴けただけでも「ゴースト」２回観て良かったです（あ、あれ？(^▽^;)）