ミステリーの人気に嫉妬
副題に「平均年令60歳の家族と愛犬篇」とあります。
家族構成は父・四郎(70歳)定年ライフを満喫中。母・典江(69歳)社交的で料理上手。娘・ヒトミ(40歳)未婚で彼氏なしのベテランOLです。
そんな沢村家の日常を描いたホーム・コミックです。
読みながら、今まで読んで来た益田ミリさんのご家族に関するエッセイがあちこちで思い浮かんでしまって…
一人で笑ってしまいました。
宮部みゆきさんが、『楽園』の後のインタビューでこういった猟奇的な殺人事件はもう書かないと言われ、ミステリーを今後書くとしたら杉村三郎のような日常の中で起きる事件と答えられていたのを思い出しました。
日常…
何もしなくても過ぎていくし、仕事ばかりしてても過ぎていくし、子育てで時間を忘れても同じだけ過ぎていくし、介護で疲れても、勉強ばかりでつまらなくても過ぎて行く。
不満だらけの毎日でも同じ、朝から文句ばかりでも同じ、泣いても同じ、いつも笑えるかと言えばそんなことはないし、怒ってばかりでもない。
だったら一日中泣いてるかと言えばそんな事はなくてお腹は絶対にすく。
だけどなぁと思う。悲しい事や寂しい事は心の底に張り付いてる。それを日常の生活が薄めてくれるのかなぁと思う。
毎日、生きているのが日常だもの。
おそらくは人生において後半にさしかかった四郎さんと典江さん。元気だった頃の両親のようです。田舎とはいえまだお墓がなかった頃2人であれこれしていたし、典江さんもお墓のチラシを見てました。断捨離に勤しんで終活をして私達に迷惑をかけないようにするんだと言ってましたが、母親の認知症が顕著になってからは父親の口癖は「穏やかに暮らしたい」になりました。
本の中のお2人がそういうように見えて羨ましくなりましたが…
まぁ両親にもそういうときはあったから、と思います。父親は最後まで母親を心配していたし、母親は今は穏やかに暮らせるようになったので父親が遺してくれたものに感謝しています。
ヒトミさんは40歳に随分と力が…
これは益田ミリさんもでしたが…
私は20代で結婚しましたが、結婚後半年で横浜に転勤で引っ越して出産となりました。で、知り合った所謂ママ友達はほぼ年上でした。そして、皆さん、
結婚が早過ぎた!
と言われてました。30前半は早すぎる、30後半でもよかったと話されていて20後半の私はどうなるのだろうと思いながら聞いてました。だんな様に言うと沈黙してました。男性はどうなんでしょう?
また、医療事務の仕事で知り合った女性は10代で結婚、20代は子育てで遊べなくてイライラしたから40代で遊ぶの!とキラキラされてました。
いろんな40代です。こちらでも男性はどうなんでしょう?
読みながら四郎さんとの共通点が!
それは「3D立体パズル」が見えない。これは家族で私だけ見えません。どうしてなのかは不明です。
読み終わると「はぁ〜」て…
いいなぁって…
私にはあるかなぁって…
こんな日常…
私なりの日常を送ればいいか…
それが穏やかであればなお良いかって。
でも、それはもっと先だなぁ…
そんなことを思った一冊でした。
Pray for Japan
すべてのパソコンユーザーをミステリーに。
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