君にクラクラギー
ギー 選ばれて光栄です。あなたに選ばれたらもっと光栄です。
こちらはジンベイザメは100歳まで生きるよ!ということが学べる「動物豆知識弁当」。他には、
こちらの娘が描いた絵を・・・。
絶対に公開してはいけないギー
ギーさあ、その先へ。
久々に趣味のクラシック音楽の話題です。前回のブルックナーに続き、マーラーを。
ブルックナーもマーラーも後期ロマン派の作曲家ですが、渋くて堅苦しい(でも大好きですけど)ブルックナーに対してマーラーは劇的で色彩感にあふれ、演奏も多岐にわたります。
以下では、マーラーとの出会い、魅力と私の好きな演奏を、全く個人の好みで書かせていただきます。
1.マーラーとの出会い
高校でオケに入り、ベートーヴェン→ブラームス→ブルックナー→マーラーと交響曲を聴き進んでいきました。マーラーで初めて出会ったのは交響曲第2番「復活」。当時出たばかりのメータ指揮ウィーン・フィル(1975年録音)だったと思います。
初めて聴いた印象は、「ブルックナーは天国、マーラーは地獄」という感じでした。他の曲も聴くと「地獄」はちょっと違うかもしれませんが、「復活」のクライマックスの第5楽章の殆どは、魑魅魍魎の跋扈する地獄絵図のような響きに感じられました。
(マーラーの演奏を多く聴いたサントリー・ホール。一番印象に残っているのは、妻と聴いたベルティーニ/都響の「復活」でしょうか。)
2.マーラーの魅力
他の曲も聴くにつれ、人間の苦悩を描いたような心に突き刺さる曲想、多彩な楽器が奏でる豊かな色彩、音楽の形式や調性が崩壊する前衛性などに引き込まれていきました。
私にとって、ブルックナーが「大音響に包まれて祈る心のよりどころ」だとすれば、マーラーは「心に突き刺さる巨大な音に身を委ねる快感」といった感じでしょうか。
この二人の共通点は、巨大オーケストラの大音響による陶酔。これが帰依であり快感の源泉なのかもしれません。
(サントリー・ホールのあるアークヒルズ。この風景のイメージに合うのは、クレンペラー/フィルハーモニアの「第7番」でしょうか。)
3.私の好きなマーラー演奏
これまで【今日のBGM】で取り上げた演奏ばかりですが、私の好きなマーラーの曲と演奏をご紹介します。そもそも好みが偏っていて、定評あるアバドなどは全く聴いていないので、ご了承ください。
【第3番】ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団
・第3番はマーラーの中では人気が低く、「世界一長い交響曲」(演奏時間100分以上)などという変なことで有名でした。
・この演奏は、私が仕事のストレスで毎晩悪夢を見ていた頃、寝る前に大音響で聴くと不思議に安心して寝られた思い出の演奏です。第1楽章の怪獣が徘徊するような不気味さから第6楽章の天上の音楽まで、骨太にかつ優しく美しく描き切っています。この曲は「夏を描いた楽しい音楽」という見方もありますが、少なくともこの演奏は、「巨木のような安定感、生命力、美しさ」といったイメージです。私にとっては「命の恩人」的な忘れられない演奏で、他の演奏では全く満足できません。
・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団も聴きましたが、第6番のような突進力も第5・9番のような色彩感もなく、第6楽章の歌わせ方も中途半端でちょっとがっかりでした。
・第6楽章フィナーレは30分近くに及ぶアダージョで、マーラーの音楽の中では珍しく毒や屈折のない純粋な美しさ…ブルックナー的な美しさを持つ随一の音楽だと思います。この響きに救われたのかな…。
【第5番】バーンスタイン指揮ウィーン・フィル
・バーンスタインの2回目のマーラー全集は評判がいいですが、あまりに没入し過ぎで首をかしげるような演奏もあり、あまり聴いていません。しかし、この第5番は絶品です。伸縮自在で次々と形を変える軟体動物のようなしなりと粘り、気まぐれな気分の移り変わり…バーンスタインの手の上でウィーン・フィルが嬉々として走り回っているような、無二のコンビ。他には絶対ありえないような演奏です。
・他には、レヴァイン指揮フィラデルフィア管弦楽団が色彩豊かなお伽の国のような世界を演出しており、異彩を放っていて好きです。
・でもこの曲、第5楽章フィナーレは乱痴気騒ぎで内容がなく、ちっとも感動できないのですが、どう聴いたらいいのでしょう?
【第6番】レヴァイン指揮ロンドン交響楽団
・この曲はマーラー異色の曲です。伝統的な4楽章で、伝統的なソナタ形式に忠実に書かれています。マーラーらしい踏み外しが少ない優等生的な曲で、「英雄は3度のハンマーで打ち倒される:という筋書きはいかにも「ロマン派」です。ソナタ形式命のブルックナーを聴き慣れた私の耳には最も心地よい曲です。
・私は長いこと、ブーレーズ指揮ウィーン・フィルでこの曲を聴いていました。CD1枚に収まる手軽さと、スタイリッシュで思い入れの少ない(でも淡白過ぎない)純粋に美しい演奏、美しい音が魅力でした。
・でも、本命は長いこと廃盤になっていたレヴァインの演奏。LP時代に聴き、爆発的に前進する力に圧倒されました。久し振りにCDを入手して再度感動しました。ロンドン響の(色彩豊かとは言えない)朴訥とした響きや、粘りではなく洗練されたルバートを使う方法もこの曲ではOK!やっぱりこれがいい!
・評判の高いバーンスタイン指揮ウィーン・フィルは入魂の演奏で
が、熱くなり過ぎてこの曲の構造を歪めている感じも…。テンシュテット指揮ロンドン・フィル(ライヴ)は低音の強調で独特の不気味な雰囲気を出していますが、この曲はレヴァインやブーレーズがいいかな。
【第7番】クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団
・この曲は難曲で、客観的に見て名曲なのかどうかやや疑問です。有名な演奏を聴いても、バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの映像は「どこか違う」って感じ、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(新盤)やインバル指揮フランクフルト放送交響楽団のCDは一度聴いてお蔵入り。レヴァイン指揮シカゴ交響楽団も感動せず。
・そうした中、絶対的な存在がこのクレンペラー盤です。というより、この演奏にしびれて第7番が好きになり、それ以外の演奏は未だ心理的に受け付けられないのかもしれません。
・これ以上不可能な遅いテンポと張りつめた緊張感。巨大な高層ビルのようなとてつもないスケール感と、その高層ビルが目の前でガラガラと崩れ落ちるような崩壊感…こんな演奏があるのか!と悶絶してしまいます。まさに伝説の巨匠、曲を越えた名演ですね。
・クレンペラーとは全く対照的に、ギーレン指揮南西ドイツ交響楽団は軽やかな身のこなしでこの難曲を明快に描いており、CD1枚の魅力とともに私の心を捉えます(ブーレーズの第6番のようなもの)。
【大地の歌】ワルター指揮ウィーン・フィル/フェリア―
・「第九」を作曲すると死ぬのではないかと恐れたマーラーが敢えて番号を付けなかったという逸話がある交響曲です。
・この曲を初めて聴いたのがこの演奏のLPです。モノラルですが、ウィーン・フィルのチェロの音など官能的で、やっぱりこれかなと。一番好きなのは第1楽章で、パツァークの歌とオケがかもし出す退廃の香り。楽章最後の一音は「これしかない」というタイミングと音色で、一瞬の恐怖で世界が終わってしまうようです。フェリア―が歌うフィナーレ第6楽章「告別」も、人生の寂しさ、諦め、そして救いを描き切っています。翌日に録音されたワルター指揮ウィーン・フィル/フェリア―(ライヴ)も発掘されており、演奏はより生き生きして音もリアル、素晴らしいものです。
・このほか、ワルター指揮ウィーン・フィル/トルボルクは戦前1936年のライヴ録音で音は貧しいですが、繰り返し聴きたくなる香りがあります。ステレオでは、クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団/ルートヴィヒのがっちりとした安定感は一味違う魅力です。
・この曲、なんで最近の演奏を聴いてないんだろう?
【第9番】ワルター指揮ウィーン・フィル
・マーラーの白鳥の歌とも言われる傑作で、アダージョ的な香りを持つ第1楽章から、叫び消えていくフィナーレのアダージョまで、「死」の香りがします。第6番とは全く違った意味で大好きな曲です。
・この曲の演奏の白眉は、なんと言ってもワルター指揮ウィーン・フィルの1938年録音です。ナチスのオーストリア侵攻直前のライヴ。温和と言われるワルターに似合わない切迫した緊張感あふれる演奏。はじめてLPで聴いた時の最初のチェロとホルンの音は、地獄の底から聞こえてくるようでした。古臭いが驚くほど心に沁み込むSPの音色…これ以外はあり得ない演奏です。Opus蔵とDUTTONの2種類のCDを「どっちが音がいいか?」などと聴き比べています。
・バーンスタイン指揮コンセルトヘボウ管弦楽団、バーンスタイン指揮ベルリン・フィルも熱いいい演奏だと思いますが、個人的な没入という感じで、ワルターの時代を背負った迫力の前には一歩を譲ります。
・ワルターとは全く異なる魅力を放っているのはレヴァイン指揮フィラデルフィア管弦楽団です。キラキラと輝きクルクルと入れ替わる楽器の音色が「死の音楽」を美しく彩る様は、マーラーを聴く醍醐味ここに極まる感じです。
4.そのほかの曲は?
【第1番「巨人」】
・マーラーの曲の中では「復活」の次に聴きましたが、初々しさに魅力があるものの、その後の作品の高み・深みには達していない感じです。ただ、ライヴで聴くと第4楽章フィナーレでホルン奏者が立ち上がるのは他の曲にない面白さです。
・演奏は、ワルター指揮コロンビア交響楽団がワルター晩年の円熟を味わわせてくれるほか、ケーゲル指揮ドレスデン・フィルの冷たく燃え上がる情熱も私は好きです。
【第2番「復活」】
・初めに書いたとおり、地獄絵のような第5楽章は面白いのですが、大げさ過ぎてあまり好きになれません。福岡にいた時、西南学院オケが創立100周年記念演奏会で「復活」を演奏して見事でしたが、個人的にはベートーヴェンの「第九」のような祝典的な曲には聞こえません。確かに第5楽章最後の「復活」は祝典的かもしれませんが、そこ
至るまでの「地獄」が長過ぎるような気がします。
・演奏では、メータ指揮ウィーン・フィル以降の最近の演奏は少々騒がしいので、全てを包み込む優しさを感じるワルター指揮ニューヨーク・フィルや、冒頭から厳しさと気迫が一貫するクレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団を聴きます。どちらかと言えばクレンペラーがいいかな(CD1枚だし)。バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(新盤)はちょっとくど過ぎ。
【第4番】
・おとぎ話のようなかわいい曲ですが、ちょっと刺激が少な過ぎてマーラーを聴く醍醐味にやや欠けるかなと。いつ以来聴いていないか分からないほど最近聴いていません。
・昔は、マゼール指揮ウィーン・フィルのLPを買って聴いていた記憶がありますが、演奏はどうだったかな?メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団(1939年ライヴ)やワルター指揮ウィーン・フィル(1955年ライヴ)は、歴史的意義は極めて大きいですが、音が悪くてちょっと…。クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団は名歌手シュヴァルツコプフのソロですが、生真面目過ぎ?CDで持っているバーンスタイン、レヴァイン、テンシュテットあたりをまじめに聴いてみようかな…。
【第8番「千人の交響曲」】
・この曲ははっきり言って訳の分からない曲です。やたらに出演者が多く、交響曲というよりオラトリオのような構成。第1部は器楽声楽入り乱れた乱痴気騒ぎ、第2部はやたら静かでいつの間にか終わってしまう…と言ったらさすがに怒られるでしょうか。この曲の良さが分かる時が来るのかな…?
・演奏は、永らくテンシュテット指揮ロンドン・フィルを聴いていましたが、モワモワした印象で何度聴いても訳が分かりませんでした。私がマーラーを聴きはじめた1980年頃に評価が高かったショルティ指揮シカゴ交響楽団を思い出し、最近買って聴いたら、その骨太の音楽に少し心が動きました。もう少し聴き込んでみます。
***
未完の第10番は、補筆完成版の版の問題もあるので、改めて別に書きます。
実は、持っているCDの中で、第3番のジャケット写真と第1番のコメントに少し登場するケーゲル指揮のものは、限りない魅力を感じて以前買ったのですが、まだまだ十分咀嚼していません。マーラー以外も含めて、魅力的で謎めいたこの指揮者のことはいずれ別稿で書きたいと思います。
***
マーラーの音楽は、ワンパターンのブルックナーと違って変化に富んでいるので、聴くのも書くのも面白いですね。楷書書きしか受け付けないブルックナーと違って、マーラーはデフォルメすればするほどマーラーらしくなる感じもあり、名演・駄演含めてよりどりみどりといった感じです。
私にとってマーラーには、「これでないと」という演奏が多く、ベルティーニの第3番、クレンペラーの第7番、ワルターの第9番など、個々の「演奏」が心に沁みついています。
他方、私にとってブルックナーは「曲」が大事で、自分の葬式には第9番を流してほしいと思っていますが、どの演奏にするかは未定です(シューリヒト?フルトヴェングラー?)。
さても楽しいクラシック音楽の世界にもっともっとどっぷりつかってください。
【今日のBGM】
・マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」
ショルティ指揮シカゴ交響楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団ほか
・私の最も苦手な第8番。この演奏は1971年、シカゴ響のヨーロッパ公演の時にウィーンでウィーンの声楽メンバーと録音されたものです。私がマーラーを聴きはじめた1980年前後もこの曲の決定盤として君臨していました。
・当時は、バーンスタインやクーベリックの全集はありましたが、まだまだマーラー録音の少なかった頃。この第8番や1975年のメータの「復活」あたりが話題となり、アバド、レヴァイン、テンシュテットそしてその後マゼール、シノーポリなどが次々とマーラーのLPを発売してブームが始まったように記憶しています。その後の世代は、よく分かりません…。
・そういえばショルティもマーラー全集を完成しているのですが、失礼ながらあまりその印象がないですね。でも、この第8番の演奏だけは覚えています。出だしのオルガンの音からエネルギー満点。奇妙奇天烈で無秩序な音楽を筋道通してビシッと決めています。もうちょっと聴いたらこの曲が好きになるかも…。
ギーの作曲家
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▲色がすごい
だったらなんでもいいっぽい。
液がサラッとしててマヌカハニーよりは塗りやすい。
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ギー太かっこいいやろぉ~(*´꒳`*)
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