咄嗟がもっと評価されるべき5つの理由
咄嗟の行列のできるお勧め通販店舗、利用方法など必要な知識をやさしく解説します。
地震に関してのエピソードを一つだけ書きたいと思います。
北海道で震災のあった、その日の朝。
つまりは地震の数時間後。
我が家でも、電気の他、水道が止まっていました。
非常事態でした。
ラジオを必死に掛けていました。
早朝に真っ先に家族で話に上ったのは、水の話でした。
ラジオでは、停電が長引くという情報があり、水がまず必要だという話になったのです。
程なくして、妹から母に連絡がありました。
妹は近くに住んでいるのですが、妹の家の裏の公園で、水が出るとのこと。
家族で、車に乗り、水を汲みに行く事を決めました。
ペットボトルは、幸い京極の水を汲みに行った時のペットボトルが10本くらいありました。
それとトイレで流す用の水を入れるバケツ、少し大きな筒状のゴミ箱も持っていきました。
マンションの階段を降りながら、マンションの住人と会います。
高齢の親と同居されている、二人暮らしの50歳くらいの女性の方も、階段の所で会ったのですが、動揺されているようでした。
一言二言、親がその方と会話していましたが、会話の内容は私は抜けていて、覚えていません。
マンションを出て、駐車場から車を取り出し、両親私の三人で公園へ向かいました。
信号が点灯していない道路でした。
公園に着くと、大きな道路から見えない場所にあったため、穴場的な所にありほぼ人がいない状態でした。
家族は、ゆっくりと水を汲みそれを車の中に入れ込み、自宅のマンションまで運びました。
母親が、車の帰りの中で
「もう一往復しよう。」
と言いました。
一旦、マンションの部屋まで水を運び、大きな鍋に全てペットボトルの水を入れ込み、もう一度公園へ向かう事になりました。
その時に、母親が
「あの二人暮らしの娘さんも、高齢のお母さんがいるから、一緒に乗せていきたい」
と話しました。
その時もちょうど、階段のところにいたのです。
母親は、素早く声を掛けて、私達は、その方と一緒に車に乗ったのでした。
非常事態でしたが、咄嗟の判断です。
その方と一緒に、公園で水汲みをしまして、二往復目、マンションに帰って来ました。
すると、小学校の息子さんのいる、同じマンションのお父さんと入り口で会ったのでした。
辛うじて、お茶などは買っていたようですが、水はありませんでした。
母親は、その時も咄嗟に
「小学校の息子さんがいるから」
として、自分の持っていたペットボトルと2本、その方に渡したのでした。
緊急事態でしたが、その場の判断で、こうやって、人に何かしてあげられる母親が急に尊くなりました。
自分の身だって、この後どうなるか分からないのに、こうやって人の為に動ける。
そうやって、母も私を育ててくれたのだろうなと思うと、とても言葉では言えない想いが込み上げたのでした。
私は人知れず、涙が出ていました。
社会に出ると人の為に何かをする難しさは嫌と言うほど分かります。
そういった、尊い事、私も見習いたいと思ったのでした。
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※BL表現あり
オメガバースのお話
『Only for you』の番外編です。
苦手な方はブラウザバック推奨
キャラが崩壊しています。
また些細ですが微裏表現があります。
苦手な方は直ちに退室して下さい。
アメンバー限定記事にはしていません
夕飯を終えると、それぞれ自由な時間を過ごす
僕は新しい歌詞を考えながらペンを走らせ、ユノヒョンは食べた分を筋肉へ変えると筋トレに励んでいた
「チャンミン」
「はいー」
「風呂入ってくるから」
「どうぞ〜もう沸いてますよ」
暫くたつと、ヒョンが僕のところへとやって来る
「…風呂から出たら、いい?」
頬にちゅ、とキスを落とすと耳元で甘く誘うように囁く
意味を理解した僕はバッと離れ、睨むようにユノヒョンを見つめた
「昨日の続きしたい」
「つ、続きって…」
「…ダメかな」
しゅん、と耳の垂れたウサギのように落ち込まれると調子が狂ってしまう
「べ…別に…ダメとか、そういうんじゃ…」
「ほんと?」
「でっ…でも!でも…僕も…お風呂から出てからにして下さい」
直球な誘いにYESと素直に頷くにはハードルが高すぎる
それでも嬉しそうにわかったと笑顔を見せるヒョンに愛しい気持ちが募るのは嘘じゃない
きっと昨日、僕が拗ねていたのを気にしてくれているのだろう
慌ててユノヒョンに続いて入った風呂から出れば、ベッドで目を閉じて規則的にすぅ、すぅと寝息を立てている恋人がいた
「え…ヒョン?」
「…」
「…ユノヒョ…うわっ」
嘘だろ?
そう思いながら近づけば、物凄い力で引き寄せられた。
くるっと回転した世界にはユノヒョンしかいない
「…狸寝入りですか。卑怯ですよ」
「チャンミン」
「!」
「んっ…」
「ちょ…ゆの、ひょ…ぁっ」
いきなり首筋に幾つもキスを落とされて、擽ったさと気持ち良さが徐々に身体を蝕んで行く。いつもの行為にしてはどこか早急で、僕の足に当たるヒョンの熱は既に昂ぶっていた。
「ん、っぅ…ふ…」
どうしたのだろうか
いつもなら、もう少し余裕があるはずなのに
しかし与えられる甘美な愛撫は僕の熱もあっという間に昂らせ、自ら求めることが出来ないもどかしさに涙が滲む
「ゆの、ゃっ…ぁ…」
「んっ…チャンミン…」
好きだ
好きだ
好きだ
想いが溢れ、溶け合うようなキスに愛を感じ握られた手に力を込める
それがまるで合図かのようにユノヒョンに伝わり、ユノヒョンが僕を見つめた
「欲しい…?」
「…ッ」
「チャンミン…言って…?」
優しく促すように頭を撫でられれば無性に泣きたくなる
ユノヒョンが好きで
好きで
好きで
好きで
ユノヒョンが欲しい
心はこんなに叫んでいるのに、羞恥心がそれを抑え込んでしまう。ポロポロと涙が溢れ、いつものように数回頷くことだけが僕の限界だ
「チャンミン…可愛い」
「…ッ」
「可愛くて、俺…簡単に死んじゃいそ…」
「な、に…言ってんですか…」
「枕の下にあるやつ、使ってもいいってことだよね…?」
「…枕…?」
グッと自分の手を枕の下に入れられて、コツンと手に触れる箱。自分が数時間前に買ったソレを思い出し、慌てて飛び退けようとしたがそれはユノヒョンによって叶わない。
両腕を
強くベッドに縫い付けられ、顔を隠す事さえ許されなくて「チャンミンが、買ってきてくれたの…?」
もうどうしたらいいのかわからなかった
「絆創膏とか歯ブラシとか…おかしいなと思ってたんだけどさ」
「〜ッ」
「まさか…ほんと、驚いた」
少し照れて笑うユノヒョンに僕の羞恥心のゲージはマックスに昇り、縫い付けられていた手を無理やり解き
「ぶっ!?」
それはそれは勢いよく枕の下から箱を掴んでユノヒョンの顔面に押し付けた
「ヒョンがっ…ヒョンが途中で止めるからっ…!!」
「!」
「僕が、買っちゃダメなんですか…!」
「…」
開き直りという言葉が今の僕に正しいのかどうかはわからない。思いの外強くユノヒョンに当たってしまったことも一緒にパニックになって咄嗟に腕で顔を隠す。
箱を開ける音がしたと思ったらユノヒョンが再び僕に何度も何度も優しく唇を重ね、グッと僕のナカに深くいきなり入ってきた
「ぁっー…!」
「っく…」
「ん、ぁ…」
「きつ…チャンミン…大丈夫…?」
そう聞きながら動きを止めるつもりはないようで、徐々にそれは激しくなっていく
「は、ぁぅ…!」
「チャンミン…!」
「あ、つ、ぃ…ぁっ…!」
「はは、っ…わかる…?いつもと、違うの…!」
「ふ、ぇ…」
「チャンミンが買ってきてくれたやつ…0.01ミリだって…」
「…っ!?」
「いつもより薄いの…ワザと選んで買ってきてくれたでしょ…!」
「ち、ちが…違っ…!」
「チャンミンのえっ ち…」
「…っ!」
快楽に顔を歪め、甘く耳元で囁かれれば僕の限界なんてあっという間で
あらぬ誤解を生んでしまったことを訂正したくても、それは今は許されない
あの時大してよく見ずに手に取ってしまったことを激しく後悔しながら、僕はユノヒョンに与えられる普段より少し激しい波に飲み込まれながら
甘い世界へと堕ちていくのだった
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各社は戦略練り直し
欧州は30年代目標
「新たに、『』を開設します」
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21世紀の世界的な高齢社会を迎え、全自動運転車は最大のヒット商品になると見られてきた。だが、相次ぐ公道実験中の事故でAI(人工知能)がどれだけ発展しようとも、現状では咄嗟の判断が可能な人間には及ばない。こういう理由も重なって、人間の判断を必要としない全自動運転車の実現は、「数十年先」というニュースが出てきた。
自動運転には5段階がある。
レベル5:全ての運転を自動化
レベル4:一定の環境や条件の下での完全な自動運転
レベル3:システムが運転し、人はシステムの要求に応じて関わる
レベル2:ハンドルとアクセルなどは自動化するが、人は関わり続ける
レベル1:ハンドルやアクセルなどを自動化し、人の運転をときどき助ける
現在の法規制では、レベル1~2が可能である。それ以上の段階では法制度的に不可能とされている。ここでいう「数十年先」とは、レベル5の最終段階である。とすれば、レベル1~2までは実現可能ということだ。これまでの公道実験中の事故はレベル4~5という難易度の最も高いものであろう。
日本では、トヨタの系列部品会社が自動運転車時代に備えて世界に制御技術の売り込みを図る体制を準備している。その矢先にこのニュースが入ってきた。この制御技術は、全自動運転車実現への貴重な一歩だが、いささか機先を制せられたような感じもする。
「トヨタ自動車のグループ4社が共同で自動運転の中核技術の外販に乗り出す。デンソーやアイシン精機などが年内にも新会社を設立。自動運転車の中核となる制御システムを開発し、世界の大手メーカーや新興企業に販売する。自動運転は電動化と並び次世代の競争力を占う分野で、米グーグルなど異業種も開発を競う。かつて自動車大手は中核技術を囲い込むことで競争力を保ってきたが、外販を積極化し次世代車で標準を握る方策を探る」(『日本経済新聞』8月25日付)
新会社はAIの判断をもとに車のハンドルやアクセル、ブレーキなどを素早く正確に自動で動かす基盤技術を開発するものという。センサーから半導体、駆動系部品までまとめて提供することで、他社が搭載しやすくする狙いだ。自動運転車の基盤技術として世界に売り込むという大きな目標を掲げている。
各社は戦略練り直し
『ウォール・ストリート・ジャーナル』(9月15日付)は、「自動運転車の熱狂から冷めた各社、戦略を調整中」と題する記事を掲載した。
(1)「今や自動運転が実現された未来がすぐそこに迫っていることを示す新たな道標を目にしない日はほとんどない。だが恐らくそれはないだろう。完全自動運転車が実現するまでには数十年はかかりそうだ(このメルセデス車のような自動車でさえも、実際の青写真というよりは未来を思い描いたスケッチにすぎない)。また、完全自動運転車が近いうちに実現されるという前提に基づいて将来を占ってきた企業の多くが、こうした現実に沿って既に戦略を調整し始めている。
完全自動運転車(レベル5)の実現は、数十年先であろうと言っている。このところ、電気自動車(EV)と、全自動運転車の話題が豊富だっただけに、「水を差された」感じは否めない。何よりも、開発エンジニアが公道実験中事故で死者が出ていることに大きなショックを受けているという。自分たちの研究が「人を殺めた」という自責の念が強く、研究の場から立ち去る人も出ていると言う。
(2)「例えば、ウーバーは最近、自動運転トラックの開発プロジェクトを打ち切ったほか、同社の自動運転車が死亡事故を起こしたことを受け路上走行試験を中止した。ウーバーの最高経営責任者(CEO)は、自動運転の最大のライバルであるアルファベット子会社ウェイモと手を組むことさえやぶさかでないと発表した。一方で、ウェイモのジョン・クラフチックCEOは、自動運転車の普及までには『想定よりも長い期間』がかかるだろうとの見方を示した」
ウーバーは、2017年にも前走車と衝突して横転する重大事故を起こしている。また、今年の3月にアリゾナで人身事故を起こしている。この2件の重大事故から分ることは、「いざという緊急時に、自動運転からドライバーがハンドルを取り戻して事故を回避することがいかに難しいかが分ったことだ」という。こういう事態に対して、余裕を持って回避できない限り、公道実験の継続自体が困難であろう。
(2)「自動運転技術業界がにわかに幻想から目覚め始めた理由はいろいろあるが、主な原因はテクノロジーにある。どうすればコンピューターのドライバーにあらゆる条件下で人間と同じか、それ以上にうまく運転させられるかが、いまだに分からないのだ。メンタルモデルを構築する人間の能力は、現在の人工知能(AI)が学習できるものではないことが明らかになっている。また、たとえ完全自動運転テクノロジーを手に入れることができたとしても、予測不可能な行動を取る自動車や自転車、スクーターに乗った人や歩行者に対処しなければならない。路上に自動運転車が増えれば増えるほど、安全性への懸念や法律上・規制上の問題が差し迫ってくる」
AIへの過大な期待から目が覚めたとも言える。最近は、将棋に始まってAIの凄さが喧伝されてきた。定型化された現象については威力を発揮するとしても、交通という事象が千変万化する事態には、人間による経験の集積が断然、優れていることを証明している話だ。何か、大袈裟にいえば「人間復権」という感じもしなくはない。全自動運転車実現が遅れて残念という思いと、「やっぱり人間の方が上か」という思いもして複雑である。
(3)「実際の人間はどのような行動を取るかに関するデータを使用して学習させるだけでは、いくら大量のデータを投じても車に運転を覚えさせることはできない。こう話すのは、ニューヨーク大学教授でウーバーの元
I部門トップであるゲーリー・マーカス氏だ。『だからこそウェイモなどの企業は、(自動運転技術を)1つの巨大なデータ問題として扱うのではなく、エンジニアリング可能な要素ごとに分ける必要があるのだ』と」
貴重なアドバイスが出ている。交通関連データを一括りするのでなく、エンジニアリング(工学)という操作可能性レベルまで具体化すれば、実用化が進むという提言であろうか。中国のように、13億人分のデータはあるが、それだけでは自動運転車に必要なソフトは組めない。エンジニアリングできるまで細分化してソフト化する。それが、再び集大成するという意味だろうか。帰納法と演繹法の総合化という感じだ。まさに、総合科学による総力戦というイメージである。
(4)「ウェイモの主席ソフトウエアエンジニア、ネサニエル・フェアフィールド氏によると、ウェイモでは自動運転車をはるかに過酷な条件の下でも絶えず試験走行させている。しかしだからといって、実際にさまざまな季節があったり、道路が完璧ではなかったり、人口密度が高かったりする場所で、自動運転技術がいつ実現されるのかは全く分からない。人間は日々運転しているうちに、注意散漫な歩行者に気づいたり、建設現場で交通整理に当たる作業員の判断を疑ったりといった無数の小さなタスクをうまくこなせるようになっていく。さまざまな自動運転システムが積み上げた走行距離ばかりが強調されているが、こうしたささいな障害の克服には実際とのころ、多くのエンジニアチームによる膨大な知的労働が必要とされる」
自動運転システムでは、走行距離ばかりが強調されている。これは、本筋でないと指摘している。あらゆる条件で試験するには、長期にわたる走行試験の累積が求められる。となれば、数十年先には100%の可能性を持つソフトが完成するだろう。そういう気の長い話である。今の赤ちゃんが、年寄りになる頃実現するのであろう。AIの進歩発展と密接に絡んでいることは疑いない。
欧州は30年代目標
完全自動運転車の実現が、数十年先のことになれば、これまで立ててきた計画が狂う先が出てくる。EU(欧州連合)は、全自動運転車で世界の先頭を切る勢いで準備をしてきた。製造業の復権を全自動運転車に賭けているのだ。だが、EUだけが先行して、事故でも発生したら、当局への非難集中は免れない。ここは、主要国が歩調をとって情報交換しながら進むほかあるまい。
『日本経済新聞』(5月18日付)は、「EU、30年代に完全自動運転、安全指針策定に着手へ」と題する記事を掲載した。
(5)「欧州連合(EU)の欧州委員会は5月17日、車両に運転を任せられる完全自動運転の社会を2030年代に実現するための工程表を発表した。加盟国や自動車メーカーに呼びかけ安全確保や事故時の責任について共通ルールを整える。国際ルールに先だって域内基準をつくり、次世代の産業分野で主導権を握る狙いがある」
EU経済の挽回には、全自動運転車で先鞭を切ることが不可欠である。自動車はフランスで生まれ(1769年)、米国で大量生産(1896年)されたという苦い経験がある。この際、欧州は自動車発祥の地として一矢報いたいところであろう。それには、全自動運転車という究極の「カー」で勝負をするという意気込みである。
(6)「欧州委は公表した資料で『欧州を安全な完全自動運転で世界の先頭にする』と強調。自動運転社会への移行で25年までに8000億ユーロ(約104兆円)を超える市場がEUの自動車と電機業界に生まれると試算する。工程表では、20年代に都市部でも低速で自動運転を可能にし、30年代に完全自動運転が標準となる社会につなげる。年内に域内各国の自動運転車の安全基準を統一したり互換性を持たせたりする指針の作成に着手する。車両が歩行者を認識し制御装置の指示通りにブレーキをかけるような動作を規定するとみられる」
20年代に、レベル2ぐらいまでの自動運転車を実現して、30年代に完全自動運転が標準となる社会につなげるという。問題は、欧州のAI技術がどこまで発展しているかだ。
『韓国経済新聞』(9月11日付)は、AIに関する特許保有で日本企業が健闘している事実を伝えた。2016年6月基準でAI関連特許を最も多く保有する企業は、米IBMで537件。2位も米国企業のマイクロソフトで514件。だが、10位以内には日本が5社、米国が3社と大部分を占めている。韓国企業は9位のサムスン電子が185件で唯一であった。欧州企業は、ランクインしいていたかどうか不明である。となると、EUは来年発効する日欧EPA(貿易協定)をきっかけに、日本と協力する計画であろうか。
(7)「車両開発の前提となる基準をつくる一方、実際に走らせるには法制度の整備も必要だ。法律見直しはドイツが先んじた。ドイツが批准する国際交通のウィーン条約は16年に『(システムから)即座に運転を引き受けられる場合』の自動運転を認めた。これを受けドイツは17年、一定条件で自動化するレベル3が使えるよう道交法を改正した。日本などが批准するジュネーブ条約は改正が遅れている。ウィーン条約加盟は約80カ国で欧州が中心だ。国際ルールで有利に立つ欧州は、工程表を示すことで自動運転の技術や人材の集積を急ぐ」
ドイツが、レベル3まで可能な法整備を整えているという。まず、法律という辺りはいかにもドイツらしい律儀さを感じて微笑ましい。問題は、AI技術がどこまで充実可能かであろう。ただ、米国がレベル5の段階まで達するのは数十年先と想定していれば、EUだけが独走する訳にも行くまい。欧米日の協議となろう。
『お知らせ』
ライブドアで「勝又壽良のワールドビュー」と題するブログを開設しました。一日数回新情報を提供しています。「勝又壽良の経済時評」で取り上げられなかったテーマに焦点を合わせています。テーマは幅広く扱っており、両ブログのご愛読をお願い申し上げます。『』
(2018年9月18日付)
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勝又ブログをより深くご理解いただくため、近著一覧を紹介
させていただきます。よろしくお願い申し上げます。
↓
咄嗟のカラクリを実際に検証してみた
部屋一杯に棚が置いてあるそこは、基本的に自由に出入りしていいことになっているので鍵はかかっていない。
エレベーターの中から資料室のドアを開けるまで、土生さんは何も言わなかった。
それが普段の土生さんらしくなくて不気味で、私は更に身を硬くした。
小林「そう、ですか…」
笑顔を作っている土生さんに向けて乾いた笑いを返しながら、右端の棚へと向かった。
そこには、色んな人の自己分析表が残してある。
今はもう営業部にいない人や役職についた人のものが、ここにまとめて置いてある。
その中から参考になりそうなものをピックアップして平手くんの役に立てればと思い、ここに来たのだけれど…
小林「あ、いえ。これだけなので大丈夫です。」
適当にここ数年分のファイルを抜き取る。
見られていては落ち着かないので、デスクに戻ってからゆっくり見よう。
小林「それで、用事というのは…?」
土生「そうそう、昨日はごめんね、せっかくのデートだったのに。」
そのことか、と思い少し体の力が抜けた。
ほっとして息をつき、首を横に振ってみせる。
土生「由依には我慢ばっかりさせちゃってるな。」
由依、と下の名前で呼ばれたことに驚いた。
土生さんは、いつどこで誰に見られているかわからないと言って、社内では絶対に私のことを苗字でしか呼ばないから。
土生「……大丈夫なの?」
さっきまでの爽やかな笑顔はすっかり消え去って、少し怖いと思うくらいの真剣さだった。
ドクッ、と心臓が嫌な音を立てた。
体が冷えていくような感覚がする。
気付かれていた?
土生さんが誰かとキスをしているのを見たことを?
嫌な汗をかきそうだ。
思わずパッと視線を外して、俯いて床を見つめた。
それがもう〝はいそうです〟と言っているようなもので、だけど咄嗟に否定も肯定もすることが出来なかった。