このサイトは咄嗟の集団会議
小林side
放課後、体育館2階のギャラリーから部活動を眺める。
ねるの委員会の仕事が終わるのを待つ間の恒例行事だ。
バスケ部が声を出しながら体育館を走り回っている。
軽音楽部でスポーツとはかけ離れた世界の私と違って、汗を流しながら苦しそうに動いている。
きつそうだなぁ…
だけど、どこか楽しそう。
長濱「ごめん!いつもよりちょっと長引いちゃった……」
息を切らしながら走って来たねる。
小林「そんな慌てて来なくても大丈夫なのに…」
ねるは、はぁはぁと肩を上下させている。
長濱「いやいや、待たせてるから.…..あっ!てっちゃーん!」
2階から下を見たねるが突然大きい声で叫んだ。
彼女と同じ方を見ると、休憩中のバスケ部が水を飲んでいる。
ねるの大きい声で振り向いたてちが手を振り返して、2人で楽しそうに手を振り合っている。
その時ピーっと笛が鳴り、慌てて水を放り投げて集合するバスケ部の部員たち。
長濱「今から試合するんだ…。あっ、そうだ。下に行ってみようよ!」
ねるに手を引かれて階段を降りると、コート脇にはバスケ部の試合を見るために集まったのか、女子生徒がたくさんいた。
空いている隙間を見つけねると並んで立つと、ちょうど試合が始まった。
それと同時に女子生徒の甲高い歓声が上がる。
小林「なんで女子バスケ部なのに女子生徒の応援が多いの?」
気になったことをねるに聞いて見る。
長濱「えっ?ゆいぽん知らないの?!」
小林「えっ、何が?」
長濱「みんなのお目当ては3年生の理佐先輩!!」
ねるが指さす方を見る。
ショートカットで、背が高くて、周りとは全然違う動き。
そんな彼女、理佐先輩がボールを持つたびに歓声が大きくなる。
……なるほど。
長濱「ゆいぽん、いつもバスケ部見てるからてっきり理佐先輩狙いかと思ってたら、2年もこの学校にいて存在すら知ってなかったとは……」
少し呆れたようにねるが言う。
長濱「私ね、てっちゃん通じて理佐先輩と知り合えたんだ!紹介しようか?ゆいぽんとならお似合いかも!笑」
きゃっきゃと話すねる。
小林「そんなに凄い人なんだ……」
長濱「もう、ゆいぽんってばほんと..….うわっ!危ない!」
何かを言いかけたねるが、突然コートの方を見て声をあげる。
何事かと振り向くと、こっちに向かってくるボール。
走馬灯のようにスローモーションに見える。
あ、やばい当たる……
そう思い、目をギュッと瞑ろうとした瞬間。
誰かが横から走って来てボールを掴みコート内に投げた。
そのまま身体が当たり、反動で壁にぶつかりそうになる。
するとその人物が腰をガッと掴み、手を壁について私の身体が壁にぶつかるのを防いでくれた。
その瞬間、耳を覆う大きい歓声。
事を理解した頃に目の前にあったのは、理佐先輩の顔。
理佐「….っぶねぇ。ごめん、大丈夫?」
小林「あっ、はい…」
一瞬の出来事すぎてそう答えることしか出来ない。
そう言うと、ニコッと笑ってすぐに走ってコートに向かった理佐先輩。
「あの子、理佐先輩に壁ドンされてたー!!」
「嘘!!」
ねるが口に手を当てて目を大きくしている。
長濱「ゆいぽん!今のはやばかったって!どうだった?!」
固まったままの私の肩を揺さぶられる。
小林「え……あ、いい匂いがした。」
咄嗟に出た言葉は少々変態じみた言葉だった。
長濱「なにそれ!笑」
私の言葉に手を叩いて笑うねる。
それと、なんだ?この感覚。
何か魔法にかかったようにドキドキしている。
その後の試合、目で追うのは理佐先輩ばっかりだった。
試合が終わり、勝ったのは理佐先輩のチーム。
ゲーム中の真剣な顔と違って、笑いながら喜んでチームメイトとハイタッチをしている。
ドキドキする。
ずっと見てると目が合った。
焦って逸らすと、こっちに向かって走ってくる理佐先輩。
やばい、こっち来る……
理佐先輩は、私の目の前で足を止めた。
ゆっくり顔を上げると、心配そうな顔で覗き込んで来る。
理佐「さっき、ほんとに大丈夫だった?びっくりしたよね?」
私に向けられる、理佐先輩の優しい声。
ちょっと周りの女子の視線が痛い。
小林「本当に大丈夫です!えっと……試合、お疲れ様です。」
声を振り絞って言うと、またニコッと笑ってポンポンと頭を撫でてくる。
理佐「ありがと。」
やられた。
完全に好きになっちゃうじゃんあんなの。
熱い。
顔が、体が、全身が熱い。
長濱「さては惚れちゃったな〜?」
ねるがニヤニヤしながら肩をトンッとつついてくる。
どうしよう…
to be continued…
結局残ったのは咄嗟だった
「星が綺麗~」
夜空を見上げながら俺の肩を叩く理佐ちゃん
バイト終わりに愛しの理佐ちゃんを家まで送る紳士な俺
「嬉しいな」
満足そうに呟き俺と手を繋ぐ理佐ちゃん
「そんなに喜ばなくたって、毎日見てるじゃん、星なんて」
初めて理佐ちゃんを家まで送る緊張感で星どころではない俺
「鈍感・・・」
口を尖らせ拗ねる理佐ちゃん
「俺君が家まで送ってくれるのが嬉しいの・・・」
なんて繋いだ手を振りほどきスタスタと早歩きの理佐ちゃん
「照れるぐらいなら無理に言わなくても・・・」
早歩きの理佐ちゃんを追いかける俺
「うるさい!黙って!」って照れ隠しにキレる理佐ちゃん
「あっ!?流れ星!」
さらにキレようとしてた理佐ちゃんが夜空指差し叫ぶ
「理佐ちゃんとチューしたい!理佐ちゃんとチューしたい!理佐ちゃんとチューしたい!」
速攻で3回願い事唱える俺 
;
「変なこと大声で唱えてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん
「すいません、咄嗟のことでつい大声に・・・」って謝る俺に
「ねぇ、そんなの流れ星にお願いしなくたって直ぐに叶うよ」
なんて言ってまたも照れ隠しに早歩きになる理佐ちゃんだから好き
咄嗟についての3個の注意点
Y・Tさん
受ける前は自分のビジネスの方向性に自信がなく、なんとなく発信もできない…という状況が続いていました。
セッションを受けたことでこのまま進んでみよう!とモチベーションが上がりました。
また、これまでやってきたことの積み重ねだったり、うわべだけでなく、本当にやりたいことの「理由」を気付かせて頂きました。
以前、セミナーでお話させて頂きましたが、明るく、何でも話しやすい印象でした。
私の話したこと1つ1つを拾ってくださり、ハッとするような質問を投げ掛けてくださいました。
とても実りのある時間でした。
自分にとっての120%の未来は考えたこともなかったので、自分で自分の発言に驚いてしまいましたが、咄嗟に出た言葉は本心なのかなと思っているのでこのまま進んでいきたいと思います!
Yさん、ありがとうございました^^
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のおかげで
一時はどうなることかと思った今回の帰省は
思ったほど乱れることなく、ホッとした
この時に父の言葉の意味や重みを
私がきちんと理解していれば
また違ったのかもしれないけど…
この時正常な判断ができなかった私は
幼い頃から厳しかった父の大人の対応に感謝…..
そんな感情しかでてこなかった…..
そんなこんなであっという間に、次の日の朝を迎える
車で帰るために、途中で子供達がお腹をすかせたら困るだろうと
母と妹が朝早く起きておにぎりを作ってくれて、その他に漬物やお菓子やジュースを持たせてくれた
おにぎりは私やサンタの分もあったので、結構な量だった
そのおかげで、どっかのパーキングにトイレ休憩で寄っても、余計なお金を使わずに済んだ
ホントに何から何まで、至れり尽くせりしてもらった
おかげでなんとか無事に我が家に帰ってくることもできて
急にどっと疲れた…..
無事に到着したら、電話するように言われてたので
我が家に到着してちょっとたってから実家に電話をかけた
母がでたので
無事に帰って来たことの報告と同時に
私達4人が泊まりに行くことで、料理の材料費やらなどでお金も使わせてしまったし
いろいろ気も使ってもらったことに対してお礼を言った
とりあえず
無事に帰れたことを安心してくれた母
と
「サンタ近くにいるの?」と言うので
「うん」と言いながら
さりげなく、あたかも用事があるように
携帯を持ってベランダにでる私
サンタのことで何か話しがあるのだろうと思ったので、万が一声が漏れてもマズイから咄嗟の判断
と
「あんまり言いたくないんだけど」と前置きしてから
あんな人(サンタ)もう2度と家に連れて来ないでほしい
もう家の敷居はまたがせたくない
仕事もしてないし
家の財産根こそぎ取っちゃうような人なんじゃないか(←実家はちょっとだけ土地持ちで、二人姉妹の長女の私が、この時は後を次ぐ予定だったので)
子供達にもすごく悪影響だと思う
と言い始めた….
父とそんな話になったものなのか
母だけの考えなのか
そこはわからない
やっぱり、母親はすごい
いくらサンタが外面だけ取り繕っても、だいたいどういう人なのか見透かしている
考えてみたら、サンタの暴言や暴力は家の中という密室で行われる
友人も我が家に来たことはあるけれど
サンタがいない時に来るか
もしくはサンタがいても、友人はそう長居はしていかない
なので、誰もサンタの二面性に気づかない
そんな我が家に、唯一泊まったことがあり
なんとなくの一部始終の雰囲気を感じとれるのは母だけだった
勿論、母の前でもサンタは借りてきた猫になるのだけど…
その母が言ってること
心当たりは充分ある
けど
まだ、サンタを信じたい気持ちも捨てきれてなかった私
昔から、母との折り合いが悪く
これと限らず、母の言うことは何一つ信用してなかったので
この時、相槌だけうって
母からのまともな警告を真剣に捉えず
聞き流してしまった
※このブログは過去のことを綴っております。
いつもたくさんのアクセス、またたくさんの「いいね」やコメントどうもありがとうございます
とても励みになっております
・・・・・・・・・・・・・・・・
せっかくの母からの警告に半信半疑の
私
ただ
そうやって言ってくれる人は母が初めてだったので
父の言葉と合わせて
まずは第一段階として胸に残ったのは確か
自分でもどこか心の奥では、サンタはおかしいと思ってはいたはず
もし母と仲がよくて信頼してたら
真剣にその言葉を受け止めて、何か策を考えたのかもしれない
今の時代、DVという言葉もよく耳にするのでいろいろ助けてくれる場所があるのかもしれませんが
当時の私は、何も思いつかない
DVの自覚があったかどうかも怪しい
この先
何年もかけて折に触れ様々な人と関わることで
洗脳と気付きを、自分の中で繰り返し
徐々に気づいていきます
※この時に目覚めてたら、よかったのですが
まだ目覚めてません←ホントにバカでスミマセン。
別れを決意するまでのことは
明日か明後日までには書き終える予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
咄嗟馬鹿一代
段々暖かくなってきたと思っていると、あっと言う間に夏になった。朝から暑くてうんざりだ。
今日は今年初めての半袖にしよう。
登校準備を済ませてエントランスに向かう。
いつものように遅れて現れた送迎係は、相変わらず冬も夏も変わり映えしない服装をしていた。
暑さも寒さも感じないのか、一体どんな身体構造をしているのか気になる。
それにしても、朝から暑くて頭がぼうっとする。
日差し避けに被っていた帽子が風に飛ばされ、追い掛けようと一歩踏み出すと。
「痛いっ!」
急に後ろから強く腕を引っ張られて思わず大きな声を上げる。
と同時に目の前をスピードを上げた車が通り過ぎ、背筋が寒くなる。
―――死ぬ所だった。ほっとしたいのに、力を緩めず放そうとしない大きな左手。
「ジン…?」
振り返って見上げると、彼は怒ったような驚いたような、戸惑ったような表情をしていた。
どうしてそんな顔で私を見るの?お礼の言葉も、離してとも痛いとも言えないじゃない。
「…お前、よくそれで生きていられるな」
「え…」
そして腕を放した彼は、何事もなかったように車に向かうので、私は慌てて帽子を拾って後に続く。
痛む右腕を見れば、悪魔にでも掴まれたような手の痕がはっきりと残っていて、妙に熱く感じた。
段々暖かくなってきたと思っていると、あっと言う間に夏になった。朝から暑くてうんざりだ。
今日は今年初めての半袖にしよう。
登校準備を済ませて家を出ると、ゴミ出しに出てきた彼と鉢合わせる。
何故この隣人は、夏になっても首元を隠すような服を着ているのだろう。
…そんなことどうでも良い。私はどんな服だって着られる。
まぁ高価でなく、精神年齢18歳女子のお眼鏡に適う服、となると選択肢が狭まって大変なのだが。
それにしても、朝から暑くて頭がぼうっとする。
日差し避けに被っていた帽子が風に飛ばされ、追い掛けようと一歩踏み出すと。
「痛いっ!」
急に後ろから強く腕を引っ張られて思わず大きな声を上げる。
と同時に目の前をスピードを上げた車が通り過ぎ、背筋が寒くなる。
―――死ぬ所だった。ほっとしたいのに、力を緩めず放そうとしない大きな左手。
大きな、左手―――?
くらり、と目の前が真っ暗になって、一瞬、何が何だか分からなくなる。
「ジ…」
振り返った先にいるのは、勿論彼じゃない。
何故この人は、一向に力を緩めようとしないのだろう。
何故この人まで、怒ったような驚いたような、戸惑ったような表情で私を見るのだろう。
どうして私はこんなにも、胸が締め付けられるような、哀しい気持ちになるのだろう…。
「…危ないですよ」
彼はやっと手を放し、帽子を拾って砂を払い、私の頭に被せた。
お前の顔など見たくないとでも言うように。
居た堪れなくなって、私は逃げるように走り出した。
分かってる。あの人は私を守ろうと、救おうとしているんだってことくらい、もうちゃんと分かってる。
でも、認めたくない、確証なんて持ちたくない。
どうせきっとまた裏切るのだから、分かり合える筈ないのだから、今更何をされたって、許せないのだから。
だってあの時私を守った大きな力強い左手は、私を裏切って、地獄の底へ突き落したのだから―――。
『…お前、よくそれで生きていられるな』
あの言葉…。
「注意力散漫だ」という意味だと思っていたが、もしかしたら、「そんな白くて細い無力な腕で」、という意味だったのかもしれない。
妙に熱く痛む右腕の、悪魔にでも掴まれたような手の痕を見て思った。
あの時ジンは、私を助けなくても良かった。
監視対象の少女が目の前で交通事故に遭って死ねば、監督不行き届きにはなっただろう。
でもそれ程酷い罰を受けることもなく、もっと楽しい任務を任された筈だ。
常々言っていた通り、本当に私のお守りが嫌でうんざりしていて、一刻も早く辞めたかったなら、見捨てて轢かれるのを黙って見ていれば良かったのだ。
でもジンは、咄嗟にちゃんと利き腕で痕が残るくらい強い力で細い腕を掴んで、私の命を救った。
それは私と彼以外誰も知らないけれど、きっと誰も信じないだろうけど、誰が何と言おうと、彼自身が否定しようとも、変わることのない事実。
この先私達に何が起ころうとも。
例えこの角を曲がった瞬間、貴方が待ち構えていて、私の頭を撃ち抜いたとしても。
それでも未だに私は、あの日のあなたを、あなたの左手の強さを、忘れられない。