電気のことなら咄嗟
嬉々としてテーブルに並べている物を見る。
つい最近気に入って、何度か買って食べたモノとか。
前から食べてるモノとか。
どれもこれも全部そうで…驚く。
ファンって言ったけど…たぶんコアなファンでも知らないような物もある。
だって…ほんの数日前に見つけて…美味しくて。
鼻歌でも歌いそうなイキオイでご機嫌な顔をそっと伺い見る。
スタッフにいたか…?
スタッフにも話した記憶は無いけど…なにかの拍子に知ったという事もありえる。
そう思って思いだすけど、やっぱり見覚えは…ない。
「さ、食べて?好きな物ばかりでしょ?」
フワリと笑みを浮かべられて…ゾクリと得体の知れない恐怖が走った。
「…どうしたの?」
近づいてこられて、思わず身体が逃げた。
「…逃げないでって言ったよね?」
フッと瞳が細められて、そこに何の感情も無くなって…更に恐怖が募る。
「あ…うん。ごめん。つい…あークセなんだよね。商売柄…ね?」
「そうなの?あ、急に触られたりする?」
咄嗟の言い訳に納得したのか、瞬時に表情が緩む。
「え?あ、うん。そう。ほら…俺って小柄だし。下手したら女の子にも力で負けちゃうから」
「危ないねぇ…でもこれからはそんな心配ないから。安心して?」
「…え?どういう…」
「ね、お腹すいたでしょ?食べて?ね?」
「う…うん。ありがと」
またニコニコとしだしたので…とりあえずテーブルに着いた。
「…あ、ちょっとごめんね」
携帯のバイブ音が聞こえてきて、彼が席を立つ。
入り口のドア近くまで行って、スマホをタップするのを目で追う。
「…二日間?…そう。解った。」
短くそう言って、電話を切ってこちらを向いて。
またフワリと微笑んだ。
「全員で行ったらさすがに目立つだろ?とりあえず俺行って来るわ」
ニノが最後に行った店に着いて、店員に話しを聞こうとしたんだけど、ゾロゾロ勢揃いで行っても悪目立ちするだろうと、代表で俺が行く事になった。
もちろん彼も一緒に来てもらう。
「誰か…一緒に帰りました?」
「えーっと…どうだったかなあ?ちょうど忙しい時間で…そちらの方にお会計して頂いたのは覚えてるんですけど…」
どうやって店から連れ出したのか…それが解ればと思ったんだけど、店の人も気付かない間に連れ出したらしくて要領を得ない。
「ありがとうございました」
店にお礼を言って車に戻る。
「どうだった?」
待ちかねたように聞いてくる潤に小さく首を振ると、イライラと車のシートを蹴る
「潤。落ち着け」
智くんに窘められて、潤が拗ねたように横を向いた。
「何か飲ませたんだよな?素面で連れて行かれると思えない」
智くんが静に聞く。
「預かった睡眠薬を…ビールに混ぜて…だから…意識無かったと…思う」
「お前手伝ったんじゃねーの?」
「連れ出す前に…帰れって言われて。支払い済ませて帰ったから…部屋から出たのも見てなくて…」
「…チッ」
潤が舌打ちをして、ジロリと睨む。
そういえば…
こいつにニノが懐いてるのを面白くなさそうにいつも見てたな…と、子供の頃の潤を思い出す。
雅紀も同じような感じで。
特にニノと雅紀は仲良くしてたから、雅紀は心配もしてて…
「あ!」
昔に思いを馳せていたら、突然に彼が大声を出した。
「びっくりした…なに?」
雅紀が目をまん丸にして聞いている。
「近くのバーで会って…声掛けられて…その後…会った部屋が…ある」
「ホテルとかじゃなくて?」
「普通のこぎれいなビルだった…その1室」
「それ…どこ?」
「車でグルグル連れ回されて行ったから…でも…車から降りた時に…ホテルがチラリと見えた」
それは結構有名なホテルで、ビルとビルの間から見えたという。
だいたいどの辺か…パソコンで調べてみようと、戻る事にした。
「どこに行くの?事務所?」
「…俺はちょっと…事務所には…」
「こいつは入れないだろ…それこそホテルにでも部屋取るか…」
「そうだね。電話してみるよ」
辞めてしまった彼を事務所に入れるワケにもいかなくて、潤の提案でホテルに部屋を取る事にした。
そのホテルに向かう前にニノのマネージャーに連絡をする。
今までの報告をして、ホテルに入る旨を告げると、こちらも探しているから逐一連絡を欲しいと言われた。
それを了承して…電話を切った。
初恋の味、咄嗟
この先すずの妄想です。
この先には恋するにのちゃんがいます。
今は、どなたがお相手でも、恋するにのちゃんを見るのは辛いとおっしゃる方もいらっしゃると思います。そんな方は、どうぞこのまますずの部屋の扉はお閉めください。
すずの部屋では、にのちゃんの想い人は翔ちゃんただひとり。翔ちゃんが愛するのもにのちゃんただひとりです。
お進みいただける方は、愛らしいふたりの恋を、どうぞあたたかく見守ってやってください(*´ω`*)
「どーぞ」
翔さんの笑顔に促されて、俺はぎこちなく敷居をまたぐ。
「おじゃまします」
乳白色のマーブルの隅に靴を揃え、絨毯に足を踏み入れると、
フカ…
そのやわらかさに驚く。
翔さんの家は初めてじゃない。だけど前に潤くんや相葉さんや大野さんと来た時には、絨毯の感触なんて気にもならなかった。
フカ…フカ、フカフカ…フカ…
奥に延びる廊下の小さな明かりを点けながら進む翔さんの背中を追いかけて、俺は、まるで初めて大地に踏み出した小鹿のように、ぎこちなく足を進める。
「で、明日だけど…」
身の置き場を探して控え目に部屋を見渡す俺に、
「かずは行きたいとこ、ある?」
翔さんはデニムのポケットから取り出した車のキーを、チェストに置きながら尋ねた。
行きたいところ…行きたいところ…
俺は脳みそをぐるぐる回す。
正直、翔さんと過ごせるならどこでもいいんだ。翔さんが隣にいて、時々俺を見て笑ってくれて、それで…
そんなしあわせな風景を描きかけていると、
「映画はどうかな?俺、ひとつ見たいのあるんだけど」
翔さんの大きな瞳にバチっとぶつかった。
「あ!偶然!俺もそれ見たかったんだ」
思わず飛びついたその提案。すると、翔さんは今度はその目をまん丸くして、
「まだ、タイトルいってないよ」
ヒュっと眉を下げて笑った。
「あ…」
言葉を失う俺の背中に優しく添えられる手。
その手のかたちそのままに熱を持つ俺の背中。
熱い…フォンデュのように、とけてしまうよ…
「しょおさ…あ…の…」
渾身の力をふりしぼって上げた瞳の端に
翔さんの赤い唇がチラリと映る。
まるで電池切れ寸前のおもちゃのロボットみたいに、
首をそちらへカクンカクンと向ければ、
そこに待っていたのは豊かな睫毛が影を落とす丸い瞳だった。
「…」
俺の耳元で翔さんの喉が小さな小さな音をたてて、
唇の端がほほを押す。
翔さんと俺の間にハラリと風が起き、
瞬きする暇もなく翔さんの唇が俺の唇を掠めていった。
「席、予約しちゃうか、映画」
スッと離れた翔さんの後ろ姿。
「うん、そうだね」
俺は、牽引される荷車みたいに翔さんの後について歩く。
「それじゃあ…」
たどり着いたのは、
リビングの隅のパソコンデスク。
翔さんは、革張りの肘掛け椅子の背に手を
掛けると、なにごとも無かったような顔で、
「座って?」
クルリ
椅子を俺に向けて回した。
「明日は丸々休みだけどさ、あさって早いじゃん?」
「お迎え朝4時だっけ?」
「そうなんだよな」
パソコンに向かって座った俺の頭の上から、翔さんの声がする。
翔さんが左手を添えているのは椅子の背。右手が包んでいるのはパソコンのマウス。
だけど、まるで翔さんに背中からすっぽりと抱かれているみたい。
翔さんは手慣れた様子でパソコンを立ち上げ、
映画館のサイトを開いてクルクルとスクロールした。
「あっ、待って?」
目に飛び込んで来た文字に反応して、俺は素早くマウスを掴む。
思わず触れた指先…息を飲んで跳ねのこうとする俺の手を、翔さんは包むように引き留めると、
「ん?どれ?」
俺の手ごと、ゆっくりとマウスを操作し始めた。
俺はかろうじて自分の興味のあるものを指し示し、
後は翔さんに身を委ねる。
真っ直ぐにパソコン画面に向けた瞳の端で、
まるで舞踏会でワルツを踊るカップルのように、
翔さんの手に包まれ導かれて動く自分の手を追っていた。
「頑張って早い回で観ようか」
「うん」
「んで、ランチはハンバーグの旨いあの店…」
「うん」
「少しだけ海沿いを走ろうか」
「うん」
しあわせだ。
翔さんが俺と過ごす1日を想い描きながらおしゃべりしてる。
これって、ほんとに恋人みたい。
「はい、予約完了」
翔さんが俺の頭にポフっと手のひらを乗せた。
「コーヒー淹れるね?」
離れてゆく翔さんの手。
名残惜しそうだと思うのは、俺のかいかぶりなのかな。
コーヒーを飲みながら、翔さんはいろんな話をしてくれた。
実は観に行く映画の原作を読んだこと。
ハンバーグのお店を探すのにけっこうな聞き込みをしたこと。
どれもこれも俺を楽しませるためにしてくれたことばかりで、くすぐったくて恥ずかしい。
だけどその間にも、どこかで俺は、
このしあわせな時間の終わりが刻一刻と近づいていることを感じて、やるせない気持ちになるのだった。
翔さん、気づいてくれたかな?
俺がゆっくりゆっくりコーヒーを飲んでいたこと。
「じゃあ帰るね、明日も早いし」
コーヒーカップをシンクに下げて、俺はそのまま部屋の隅に置いたカバンを拾い上げた。
もう一度座ってしまったらもっとお別れを言うのが辛くなってしまうから。
「楽しみだね、あした」
玄関へ向かう廊下。
後ろをついてくる翔さんを振り返らずに明るく言う。
明日も会えるけど、今日のお別れが辛いんだ。
「送るよ」
その言葉と一緒に俺を追い越して靴を履く翔さん。
その丸まった背中に淋しさが込み上げる。
俺もそれについて、端に揃えて置いた靴に足を入れる。
どうしてもっと、履くのに手間取る靴を履いて来なかったんだろう。
ドアノブに伸びてゆく翔さんの手。
さっきまであんなに愛おしかったその手が今は恨めしい。
「おやすみの…キスくらいしてよ」
気づけば震える声が唇から漏れていた。
「かず?」
どうしてなの?
なんでそんなびっくりした顔するの?
俺は翔さんの恋人なんでしょ?
家まで送ってくれた時は
いつもしてくれるじゃない。
いつも、降り際の俺の腕を掴んでさ、
ーおやすみ、かずー って
優しいキスをさ。
誰も見ていないよ?
ふたりきりで貴方の部屋で…
「そんなこと言うなよ」
吐き出すような翔さんの声に、俺はピクンと震える。
そしてその震える体は途端に翔さんに強く抱き締められた。
「そんなこと言うな」
なんで…
「キスなんてしたら、帰せなくなるだろ」
帰せなくなるって…
それは、翔さん、それは…
「かず」
翔さんが俺をそっと胸から引き剥がす。
鼻が触れるほどの距離で見つめてくる瞳は、さっきまでの屈託の無いそれではなくて、
なんだか潤んで光っていて…
唇が…ああ…くっついちゃう…
「しょおさ…おれ」
俺は咄嗟に口を開いた。
「ん?」
翔さんの声は低く濡れていて…
「ハブラシ…」
「ハブラシ?」
「ハブラシ持ってない…から…」
言い切って、俺は心の中で自分に呆れて大いにため息をつく。今、それしか見えない翔さんの瞳の色が
穏やかさを取り戻して、力強く俺を抱いた手が、
優しく頭を撫でて、何でも何時でも俺の言うことを聞いてくれる優しい翔さんが、きっとにっこり微笑むんだ。
そうじゃない。そうじゃないんだ。
俺は本当は翔さんに…
「買いに行こう」
「へ?」
けれど、翔さんの腕は緩むことは無かった。
「すぐ行こう」
そして、そのままの力強さで今度は俺の手首をギュっと握ると、俺の返事も聞かず、勢いよく扉を押し開けた。
suivre
咄嗟の今だけのセール情報、セットで買ってお得な店舗が勢ぞろいしてます
イタさんが、一緒に仕事を
している方の中には
アメリカや日本など
結構な時差がある場所に
お住まいのため
スカイプ等で話すにあたっては
どちらかが夜遅く、もしくは
朝早くの時間でないと
都合が合わないことがあります。
2人で話す場合なら、まだ
いい時間帯を見つけやすいものの
時には、3人や4人などの
グループ・ミーティングになる
こともありますから
そんな時は、週末の深夜とか
早朝になることなども。
私は、日本との時差がかなり
ある場所に住むようになって長いので
イタさんが妙な時間帯に
自宅の部屋にこもって
スカイプしなければならなくなっても
致し方ないと思っており
あまり気にしていないのですが
夜や週末は、リラックスしたり
楽しみたい方も当然おられますし
そのほうが健全だとも思います。
でね、結構前のことなのですが
遠方にお住まいの
イタさんの仕事仲間
(Pさんとしましょう) が
僕は早起きだから、僕の時間の
朝6時からのスカイプにしよう!
イタにとっては、特に問題ない
時間帯のはずだろう?
とおっしゃったことがあったのです。
朝が極度に弱いワタシは、朝6時と聞いて
なんと気の毒な…(;°皿°)!!
もうちょっと遅い時間に
してあげたらええのに…
と思ったのですが
イタさん曰く、あくまでもPさん
ご自身の希望だとのことで
まぁ、それじゃ仕方ないわな…
と思っていたわけ。
しかし、その日のスカイプの後
イタさんが困ったような、
申し訳なさそうな顔をしており
一体どうしたのかと聞きましたところ
Pさんのパートナー
(同棲中の彼女) が
途中で起きてしまわれたそうでね。。。
朝6時台に、Pさんが
イヤホンをつけて、誰かと
ひそひそスカイプしている
ことに気づいた彼女は
寝起きだったのもあってか
咄嗟に浮気か何かと思ったらしく
ちょっとっ!! 一体
誰とスカイプしてるの!?
と、尋ねたのだそうです。
イタさんは、その瞬間の彼女の声に
ヤッベーーー!!!!
と思ったそうですが
彼女と面識もなく (彼女の姿も
この時イタさんには見えなかった)
また、Pさんはイヤホンを
つけていたため
イタさんが何か言ったところで
彼女には聞こえません。
特に後ろめたいことあるわけでも
何でもないPさんは、ボソッと
…イタだけど?
と答え、彼女は
ご自分の勘違いに気づき
Oh….
とだけおっしゃって
去って行かれたそうですが…
人騒がせな
スカイプやな、オイ!!
と思わずにはいられない(;°皿°)!!
っつーか、Pさん…!!
朝6時からスカイプ
するって、彼女に
前もってゆーとけや!!
お気の毒に!!!
イタさん曰く
Pの希望だったとは言え
一緒に住んでおられる彼女に
大変申し訳ないことをした…。
たぶん僕、
何なの、イタとか
いうイタリア男!!
と思われてると思う。。。ヽ(;´Д`)ノ
あの後、また別の日に
イタさんとスカイプ中
あっっっ(;°皿°)!!!
イタ、ゴメン
今日中に庭の手入れをするって
彼女に約束したの、忘れてた!!
30分後にもう一度電話する、
本当に申し訳ない!!
と言って、大慌てでスカイプを
切ったことのあるPさん(;^_^A
僕のせいで別れたら
どうしよう…
と、かなり心配していたイタさんです。
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今のところ、
大丈夫そうですけどね。
ちゃんと伝えておかなかった
Pさんの責任だとは思うものの
イタさんの罪悪感も分かる気がします。
今日も1クリックを是非↓!!
いつもありがとうございます♡
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ん。
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